平成16年度 鹿児島市学校教育研究実践報告のまとめ
鹿児島市立平川小学校
テーマ「確かな表現力をつけるための指導法」
表現力 自分の思いや考えが,正しく聞き手に伝えられる力を
身につけさせるためにはどのようにしたらよいか。
1 はじめに
本校は,本年度から3・4年生が複式となり児童数が減少し続けていく傾向に
ある。少人数学級の中で,一人一人の考えや意見を発表し合う機会が多い。しか
し,自分の考えをはっきり言えなかったり,最後まで大きな声で言えなかったり
する子どもが多いことが,課題となっている。そこで,本年度は「表現力の育成」
を柱として全職員で取組んできた。
2 全校共通の取組み
本年度は1つの教科に絞らずに全ての教科・領域,また教科活動を通して「自分の
思いや考えを進んで話す子どもの育成」に取組んできた。
これまでは,個々の教師での実践はなされていたが,今年度,下記のような共通実践事項を設定し,全教師が日々の授業や活動の中で意図的に実践するように努めた。
実践事項
1 音読をできるだけ取り入れる。
(・一人で音読 ・一斉に音読 ・音読カードを使用して家庭での音読)
2 低・中・高に応じた発表の場の仕方を指導する。
(・順序よく話す。・最後までしっかり話す。)
3 ペアや小グループで自分の考え・意見・感想を発表する場を持つ。
4 45分の中で全員に発表させる。(学年に応じた手立てを持つ)
5 振り返りの場の設定をする。
(振り返りカードを使用し発表について振り返る時間をつくる。)
学習の進め方(発表の場)
1 疑問に思ったことや感想を発表すること
2 今日のめあてや学習問題を発表すること
3 調べたことや分かったことを発表すること
4 自分の思いや考えを発表し合うこと
5 分かったことやできるようになったことを発表すること
3 成果と課題
成果
・
自分から進んで発表するようになってきた。
・
音読が習慣化され,上手になってきた。
・
全員発表の場を与えた分,順序よく話せるようになってきた。
・
授業だけでなく,児童集会など全校での場の発表につなげることができた。
・
保護者の協力もいただき意欲的に音読するようになった。
・
友だちが話す昼の放送を聞き,お互いのよさを認め合う場を持つことができた。
・
大きな声で発表できるようになった。
課題
・
音読の力に個人差があった。
・
振り返りカードを活用することができなかった。
・
自信がないと発表しない。
・
学級では発表ができるようになってきたが,全校の場ではまだ声がでない。
・
最後まではっきり大きな声で話す練習が必要。
・
「聞く」態度と合わせて取り組む必要がある。
4 おわりに
各学年、授業中に音読や発表をふんだんに取り入れるとともに、家庭での
音読の推進をしてきた。
また、早口言葉や名文朗読、詩の暗誦など子どもたちが、楽しく言葉に親し
み、大きな声を出して表現する活動の機会を多く設定してきた。
子どもたちは,少しずつではあるが,話すこと,発表することに、抵抗感
がなくなりつつある。しかし,まだ取組みが1年であるということと、国語
科に絞って研究するところまで至っていない。
来年度は、研究の仮説を立てて、国語科を中心に据えて相手意識や目的意
識を持たせ,積極的に話す能力を目指した研究を深めていく計画である。
子どもたちが、いつ、どのような場面でも自分の思いや考えを自分の言葉
で表現できるような手だてを全職員で研究していきたい。