複式3・4学年 国語科学習指導案
平成17年10月24日(月)5校時
第 3学年 男子5名女子3名 計8名
第4学年 男子2名女子4名 計6名
指導者 村 部 誠
1 単元名 場面の様子をそうぞうしながら読もう「ちいちゃんのかげおくり」
場面をくらべて読もう「一つの花」
2 単元のねらい
(第3学年)
この期の子どもたちは,これまでの学習や日頃の読書を通じて,いろいろな文章に触れることで,多くの知識を得たり,想像力を身につけたりしている。中でも三年上巻「きつつきの商売」では,音を表す言葉を見つけ,場面の様子を想像し,また三年上巻「三年とうげ」では,登場人物の様子や気持ちを読み取る学習をしている。
本単元「ちいちゃんのかげおくり」は,場面の移り変わりや情景を,叙述をもとに想像しながら読み取る「読む力」と,自分の感想や考えを文章にまとめる「書く力」を育てることができる。さらに,戦争によって家族から引き離されるちいちゃんの気持ちを考えていくことで平和の大切さ,家族の絆の尊さを考えさせることができる。 |
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(第4学年)
この期の子どもたちは,これまでの学習や日頃の読書を通じて,いろいろな文章に触れることで,多くの知識を得たり,想像力を身につけたりしている。中でも3年下巻で学習した「ちいちゃんのかげおくり」では,戦争が幼い子どもまで巻き込む悲惨さを,また,4年上巻「三つのお願い」では,場面ごとの登場人物の気持ちを声に出して表す学習をしている。
そこで,本単元「一つの花」では,叙述をもとに想像しながら,ゆみ子や家族の一人一人の気持ちを読み取る「読む力」と,自分の感想や考えを文章にまとめる「書く力」を育てたい。さらに,大きく時代背景の異なる,戦争中と戦争後という二つの場面を比べることで平和の大切さを考えさせることができる。
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3 単元の目標
◎ 場面の移り変わりや情景を,叙述をもとにしながら読 むことができる。(C−ウ)
○ 読み取った内容について自分の考えをまとめ,一人 一人の感じ方に違いがあることに気づくこと ができる。 (C−エ)
○ 主人公に対して自分が考えたことを手紙にまとめるこ とができる。(B−ア)
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◎ 登場人物の様子と場面の様子を,作品の中の大事 な言葉に気をつけて,想像しながら読むことができる。
(C−ウ)
○ 題名にこめられた作者の思いについて自分なりの
考えをもち,友達の考えと比べることができる。
(C−エ)
○ 登場人物に対して自分が考えたことを手紙にまとめ ることができる。(B−ア) |
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4 単元について
本教材は,家族そろって幸せだったちいちゃんが,戦争のためにひとりぼっちになり,ついにはひとりでかげおくりをしながら死んでしまう物語である。また,「かげおくり」という遊びを通して,ちいちゃんの家族への思いと,戦争の悲しさが伝わってくる内容でもある。
体言止めや現在形の文末表現,会話文,色などが多く用いられ,人物の行動や場面の様子などが生き生きと描写されているので,情景や人物の気持ちを想像しながら読み取っていくことに適している。
指導にあたっては,初発の感想をもとにして課題を設定し,それぞれの場面でのちいちゃんの心情に寄り添いながら読み進めていきたい。
具体的には,第1場面では家族そろってかげおくりしたちいちゃんの幸せとそれに隠された両親の不安を,第2場面・第3場面ではひとりぼっちになったちいちゃんの不安や心細さを読み取らせたい。そして,第4場面で,再び家族に会えたちいちゃんの喜びと,命の尊さ・戦争の悲惨さを読み取らせたい。第5場面では,家族の大切さや平和の大切さを考えさせたい。 |
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本教材は,戦争のため一つの喜びさえかなえられそうにない娘に,ありったけの心を込めて「一つの花」を手渡し,戦争にいかなければいけない父の願いが主題であり,それを受け継いで明るく力強く生きるゆみ子と母の姿が描かれている。
問いかけの文末表現や「一つだけ」という言葉の繰り返しで強調表現がなされ,比喩表現や対比表現が工夫されており,子どもたちを引きつけ,よりいっそう読みが深まっていくと思われる。
指導にあたっては,初発の感想をもとに,課題を設定し,それぞれの場面ごとに情景や人物の気持ちを読み取らせい。
具体的には,第1場面では戦争による世の中の様子とゆみ子の口癖を,第2場面では家族の絆と戦争に行く父の願いを読み取らせたい。第3場面では,戦争後の様子を戦争中と比べることで,父親の願いを再度考えさせたい。
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5 児童の実態
本学級の子どもたちの実態調査を行い,結果は以下の通りである。
(9月28日実施 14名回答)
| 3年(8名) |
4年(6名) |
@ 国語の勉強は好きですか。
○はい 7名
・漢字の勉強ができるから(2名)
・音読が楽しいから(3名)
・勉強の中で一番大切な教科だから
・いろいろなことが分かるから
●いいえ 1名
・漢字が苦手だから |
@ 国語の勉強は好きですか。
○はい 6名
・物語や説明文などを読めるから(2名)
・音読が楽しい(2名)
・漢字を覚えるのが好きだから(2名)
●いいえ 0名
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A 本を読むことは好きですか。
○はい 8名
・面白いから
・いろいろな知識を得られるから
●いいえ 0名
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A 本を読むことは好きですか。
○はい 5名
・面白いから
・本が好きだから
●いいえ 1名
・本を読むのが苦手だから |
B 国語の学習で,どんな活動が好きですか。
・漢字テスト(1名)・調べ学習(3名)
・詩を書く(1名) ・音読(1名) |
B 国語の学習で,どんな活動が好きですか。
・新聞作り(3名) ・調べ学習(2名)
・点字の学習(1名) |
C 戦争という言葉から何を連想しますか。
・争い(2名) ・人と人との戦い
・人の死(2名) ・かわいそう(2名)
・こわい |
C 戦争という言葉から何を連想しますか。
・人の死(2名) ・人が人を殺す
・国と国との争い(2名)
・家がなくなる(2名) ・たたかい |
D あなたが考える平和とは,どのようなものですか。
・みんなが笑顔
・みんなが健康
・戦争がない
・地球に貧しい国がない
・みんなが楽しく暮らせる |
D あなたが考える平和とは,どのようなものですか。
・みんが楽しく暮らせる
・戦争がない
・事件がない
・みんなが仲良し
・みんなが助け合い仲良く暮らせる |
6 指導上の留意点
上記の結果の通り,3・4年生とも国語を好きと答える子どもが多く,音読や漢字の学習に興味を持っていることがわかる。しかし,研究テーマである表現力の一つ「発表」(自分の考えを伝えること)を好きだと答える子どもはおらず,実際苦手としていることが多い。発表が苦手な子どものためにも,書くことを通して自分の考えをまとめる機会を設けたり,読み取りへの手がかりとなる言葉を大事にしたりすることで,意欲的に学習に取り組めるようにしたい。
調べ学習でリーダーを中心として活動することは,上手であり興味を持っているが,学習の中の話し合いでは,ねらいに対して自分の思いや考えを出し合ったり意見交換をしたりするところまで至っていない。この単元では,3・4年生ともガイド学習のあり方を再確認し,リーダーを中心とした活動を充実させていきたい。また,読む力を高めるための音読も毎時間取り入れるように計画していきたい。
CとDからわかるように,3・4年生とも子どもたちは戦争はこわくて人と人が殺し合うものだと理解している。また,本などから戦争の状況や生活の様子などはある程度理解している。しかし,全体的に戦争への知識は薄く,身近な人を失う悲しみを体験していない多くの子どもたちにとっては,戦争を取り巻く状況を実感できていないようである。戦争中の様子や出征することの意味など,戦争に関する絵本などを準備し,戦争中の暮らしについて予備知識を与えたい。