生徒の実態
研究にあたって,生徒の実態を把握することは不可欠のものである。特に,基礎学力がどれくらい定着し,それが「生きる力」にどのくらいつながっているのかを確認した上で研究を進めていく必要がある。
そこで,本校では大きく次のような方法で実態をとらえることとした。
(1) 日常の学校生活における生徒の観察
(2) 標準学力検査・「基礎・基本」定着度調査結果等の分析
(3) 生徒・保護者・教師の意識調査の分析
これらをまとめると,本校における基礎学力に関する実態は次のようになった。
〈実態T−日常の学校生活における生徒の観察から−〉
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| 本校は,過去に生徒指導上の問題が発生していた時期もある。現在,生徒は比較的 落ち着いた状態で学校生活を送っている。授業態度もよく,素直な生徒が多く,大きな問動行動等もほとんどない。部活動も活発で75%の生徒が部活動に所属しているが,積極性,自主性という面では物足りなさを感じる点がある。 |
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〈実態U1−諸検査の結果分析から−〉 <グラフ1>
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| 標準学力検査では,本校の生徒は全国の平均を上回っている。「基礎・基本」定着度調査の結果でも,全教科で県・市の平均を上回っている。しかし,グラフ1の国語の「基礎・基本」定着度調査結果を観点別にみていくと,基礎学力を定着させるための基礎と考えられる『書く能力』『読む能力』が平均に比べて低い傾向にあることがわかった。 |
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| さらに,社会や理科では,時間をかけ繰り返し復習することで定着する『知識・理解』
の観点に関する問題の定着度が低い。また,細かく分析すると『内容を説明する力』が
劣っているということもわかった。数学では基礎的な計算力はついているものの,それ
らを使った応用問題には生かし切れていないという現状があった。英語では,『表現』
の観点に関する問題の定着度がその他の観点に関する問題と比較して低い傾向にあった。 |
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〈実態V−意識調査の結果−〉
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| 学習環境研究班が実施した生徒の意識調査 をみると,勉強を楽しんでやる生徒が少なか
った。中学生になり,教科の内容も難しくな り『分からない』と感じる生徒が多いことも
わかった。研究初年度は,家庭での学習時間 は2時間未満がほとんどである。(グラフ2
参照)塾の時間も含まれているので,実際に 自主的に学習に取り組む姿勢が,あまり習慣
づけられていないという姿が浮かび上がってきた。 |

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保護者も,自主的に学習しないと感じており,その原因は『目的意識がないからだ』
と考えている。 教師は,『調べたり,考えたりしたことをわかりやすく表現する力』・『社会の出来事
に関心を持ち積極的に関わろうとする態度』が身に付いていないと感じている。 |
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以上の生徒の実態から,基礎学力を定着させるために全職員で取り組む内容として@教科指導の充実A学業指導の充 実B家庭との連携による家庭学習の習慣化を確認した。特に,各教科では,生徒が自ら取り組み,考え,理解する指導 法の工夫・改善を共通実践することにし,研究を進めていくことにした。
○ 研究の内容と方法
1 研究の重点
(1) 教科指導の充実
@ 標準学力検査・「基礎・基本」定着度調査や学習アンケートによる実態把握と分析
A 教科における基礎学力のとらえ方の明確化
B 各教科の一単位時間における基礎・基本の定着を図るための指導法の工夫・改善
C 数学,英語におけるTT指導,少人数指導の研究
(2) 学業指導の充実
@ 基本的な学習習慣の定着(学習のしつけ,学習態度の育成)
A 学習環境の整備・充実
B 朝自習,読書活動の実施
(3) 家庭との連携
@ 家庭学習の習慣化
A 保護者への諸テスト・検査結果の提示
B 家庭での学習環境作り
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| 組 織 名 |
研 究 ・ 実 践 内 容 |
研究推進委員会
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・ 研究の方向性の確認 ・ 研究実践状況の確認
・ 研究公開に向けての準備 |
理論研究班
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・ 研究理論の概要作成 ・ 取組の企画
・ 基礎学力や評価に関する基本的理論の研究 |
指導方法改善研究班
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・ 学習状況の実態把握 ・ 研究授業及び授業研究の企画,運営
・ TT指導,少人数指導などを中心にした指導方法改善の研究 |
学習環境研究班
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・ 学力の把握,分析 ・設営等学習環境の整備
・ 学業指導の研究 |
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3 研究経過
年 |
月 日 |
主 な 研 究 実 践 内 容 |
平
成
16 年
度
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4月 5日
4月26日
5月10日
5月31日
6月21日
7月 8日
7月20日
8月 2日
12月16日
2月22日
2月28日 |
職員会議(研究公開について)
全体研修(研究の方向性について)
研究推進委員会(研究計画,具体的研究方法等について)
全体研修(研究の概要,研究計画の作成)
全体研修(研究の方向性の確認)
研究授業及び授業研究(数学1年4組)
研究推進委員会
職員研修(各教科における学力の分析と向上対策の検討)
各教科における基礎学力の確認,指導法の工夫・改善
研究授業及び授業研究(保健体育1年4・5組)
研究授業及び授業研究(美術1年2組)
研究推進委員会(年間のまとめと次年度への課題の集約) |
平
成
17
年
度
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4月 4日
5月16日
6月27日
7月 8日
7月11日
7月13日
7月15日
8月 1日
8月19日
8月30日
9月27日
9月30日
10月 4日
10月17日
10月24日
10月31日
11月 1日
11月 7日
11月 8日
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職員会議(2年次研究体制の確認)
全体研修(2年次研究計画の検討)
全体研修及び班別研修会(全体研究の具体的方法及び班研究の方向性)
研究授業及び授業研究(英語3年5組)
研究授業及び授業研究(国語1年4組)
研究授業及び授業研究(社会1年3組)
班別研修会(班研究のまとめの方向性について)
全体研修会(研究公開日程,研究紀要執筆計画)
全体研修会及び班別研修会(研究推進状況の確認及び班研究のまとめ)
全体研修会(各教科の実践集約,各班・各教科での研究状況の確認)
全体研修会及び班別研究会
研究授業及び授業研究(理科1年2組)
班別研修会(研究の進捗状況の確認,指導案検討)
職員会議(研究公開運営計画及び分担確認)
全体研修(研究のまとめ,研究公開に向けての準備確認,指導案検討)
研究紀要完成
研究授業及び授業研究(英語2年2組)
研究公開準備及び最終打ち合わせ
市基礎学力定着研究公開
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