甲南中学校の概要
鹿児島市を南北に流れる甲突川は,市街地の中央で大きく曲がり錦江湾に注いでいる。甲
南中学校はその南側に位置している。
幕末の頃までは島津藩の下級武士が住む城下町の一隅を占めており,「荒田ん田んぼ」と
呼ばれた水田地帯に接していた。明治維新の立役者である西郷隆盛は,加治屋町からこの
地に移り住み,中央で活躍するまでの長い間上之園で生活しているほか,大久保利通もこの
地で誕生した。また,カリフォルニアのブドウ王長澤鼎,後に県令になった大山綱良等々,近
代日本の建国に寄与した数多くの人々を輩出している。
本校の正門左には,これらの人々の偉業を讃えるために「三方限出身名士顕彰碑」が建
てられている。徳富蘇峰はその碑文に「鹿児島高麗,上之園,上荒田三方限(方限:現在の町
内会にあたる。)ハ,維新以来,人材の淵業ニシテ,西郷南州,大久保甲東両先生ヲ始メト
シ,文武名臣ノ菖蹟ハ,後進ヲ誘クニ歴史的ノ教訓ヲ以テシ,吾人ニ示スニ国家報効ノ鍼路ヲ
以テス。・・・略」と記している。地域では,これら先人達の遺徳を偲んで毎年顕彰祭を行い,こ
の地域の歴史と伝統を大切にしている。
校区内には鹿児島大学をはじめ,高等学校2校,小・中学校3校の他に,各種専門学校や
MBC放送局等があり,文教の地といえる。また,JR鹿児島中央駅を中心に商業の街でもあ
る。