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(2)単元構成の視点

単元を組み立てる際には,次の6つの視点を踏まえて構成する。

@ 地域や実態を生かして

 本校区の特色である数多くの文化施設,公共施設,商業店舗などの都市機能やたくさんの歴史的史跡,城山の自然などの恵まれた地域素材を生かし,学習を構成する。

 

A 体験を通して

 学習活動全体を通して体験活動を重視する。自然体験,ボランティア活動,交流,見学,視聴,講話,調査,実験,製作,生産活動など体験的な活動を取り入れる。

 

B 子どもたちの興味・関心を大切に

 「出会う場」においては,いくつかの共通体験を行う。その中で,具体的にもっと調べたくなたことや知りたくなったこと,やってみたくなったことなどを個人の課題としてゆっくり引き出したい。その後,ウェビングなどにより学級全体で課題を整理し,それをもとに興味・関心によるグルーピングなどに役立てる。

 

C 主体的に追究できる場を

 「追究する場」においては,「つかむ」「見通す」「調べる」「まとめる」という一連の流れを子どもたちに定着させる。しかし,この流れを固定的に扱うのではなく,柔軟に扱う。例えば,「見通す」から「つかむ」に戻ってやり直したり,「まとめる」から「調べる」に戻ったりするなど逆方向の流れも積極的に認める支援を行う。

 「つかむ」では,「出会う場」で作られた興味・関心グループごとに自分たちの追究課題を整理させる。どういう疑問や願いをもち,最終的にどうなったら満足なのかという視点で話し合わせる。

 「見通す」では,具体的に何を,どんな順番で,どんな方法で調べていくのかという見通しをもたせる。人にインタビューすれば分かることなのか,本やインターネットで調べたら分かることなのか,この計画で無理はないかなど具体的な話し合いを行わせる。

 「調べる」では,それぞれの課題に応じた方法で調べられるように支援する。図書やインターネットばかりでなく,見学や調査,インタビューなど探求的活動も行わせる。

 「まとめる」では,調べて分かったことや自分の思いや願いを表現できるように支援する。そのためにどのような方法が良いのか支援する。

 このような一連の追究のあとに,「中間発表」を行う。その中で,自分たちの問題点や活動を振り返り,やり残した点やもう一度やってみたい点などを整理し,再び,追究につなげるようにする。

 

D 自分の思いを表現できる場を

 「広げる場」においては,「追究する場」で調べたり分かったりしたことをいろいろな方法で表現させたい。その中で自分が調べた問題の価値やこれからの自分の在り方(生き方)などについて考えさせる。

 

E 他者と学び合える場を

 それぞれの場において,他者と学び合える形態を工夫する。具体的には,他校や他学年,他学級との交流や意見交換を意図的に取り入れる。また,単元によっては,子どもたちの学習経験や問題解決の能力の個人差を考慮して,興味・関心によるグルーピングを行い,グループ単位で学習を進める。同じ課題意識をもったメンバーと話し合い,協力しながら学習を進めることで,問題解決の苦手な子どもたちも積極的に学習にかかわることができると考える。また,各学級で「話し合いグループ」を組織し,一人一人の進行状況や困っていることについて話し合わせ,問題解決の助け合いや学び合いを定期的に行わせたい。