実践例(4年生「タイってどんな国?」)

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 単元のねらい
 タイの文化や生活に触れる活動から生じた課題やこれまでの生活の中で感じた課題などに対して,見学や調査・体験・インタビューなどを通して追究し,タイとわたしたちとの関わりについて考え,タイの文化を尊重するとともにわたしたちの郷土を見つめ直し,郷土を愛する心や態度を育てることをねらいとする。

 子どもたちとの関わり
 本学級の子どもたちは,社会科の調べ学習に興味を持ち,特に地図帳を使った学習が好きである。休み時間になると外国の名前を覚え,その位置を地図上で確かめる子どもたちの姿をよく見かける。アンケート調査においても,「知っている外国の名前は?」の問いに,数多くの国名を挙げられる子どもたちが多かった。しかし,「アジア」については,中国や韓国など日本周辺の国々のことは知っているものの,東南アジアについてはあまり知らない子どもたちが多かった。特に,同じ学級に,平成12年度にタイから転入したベン君が在籍するが,ベン君の母国「タイ」については,ベン君にこれまで教えてもらったことしか知らないようである。

 地域・学校との関わり
 本校には,平成2年に「日本語教室」が設置され,これまでに外国人子女を多数受け入れてその教育にあたってきた。従って,本校の子どもたちは,自然にたくさんの外国の人たちや文化などに触れることができる環境の中にいる。これまでも,外国人子女との交流を目的とした「世界と友だち」に学級全員が参加したり,夏休みの自由研究で外国に関するテーマの調べ学習を経験したりしてきた。本単元「タイってどんな国?」は,子どもたちにとって親しみやすく取り組みやすい単元といえる。

 教師の願い
 21世紀の国際社会を生きる子どもたちにとって,外国の文化や人などに興味・関心を持ち,進んでかかわり,コミュニケーションを図ろうとする気持ちや態度を育成することは重要である。
 たくさんある世界の国々の中でも,タイは,本学級の子どもたちにとって最もかかわりやすい外国である。これまでにも,事あるごとにベン君からタイの様子について話を聞いたり,また,平成12年度には,学級全員で「タイのおかし作り」に取り組んだりしている。
 しかし,表面的にタイに触れることは多くても,自らタイに興味や疑問を持ち,深く追究することは少なかった。そこで子どもたちにとって最も身近に触れることのできる外国「タイ」について調べたり考えたりする活動を通して,タイの文化や習慣等を理解するとともに,日本について振りかえる良い機会になると考え本単元を設定した。本単元でタイの文化や習慣等について学習することを通して,アジアの他の国にも目が向くとともに,これまで以上にベン君との友好が深まることを願っている。