平成17年度鹿児島市学校教育研究大会研究実践報告
鹿児島市立吉野東小学校

 

  研究主題

心に響き よりよい生き方を見つめる 道徳をめざして
〜道徳の時間の指導の充実〜
                          
                 

2 主題設定の理由
 (1)    学校教育目標から
    子どもたちの生命を大切にする心や他人を思いやる心,善悪の判断,規範意識などの道徳性を高めるこ
  とは,道徳教育の今日的な課題である。
   本校では,教育目標に「よく考え,進んで学び,心と体を鍛え,礼儀正しく思いやりのあるたくましい
  子どもの育成」を掲げている 。校訓として「かしこく」「なかよく」「たくましく」 を設定し,心身と
  もに健やかで「生きる力」をもった子どもの育成を目指している。その中の「なかよく」とは,思いやり
  と実行力にあふれる子どもの姿の具現化を目指している。
   個性豊かな人間性を育てるために道徳教育を充実し,心の教育を一層推進していく必要がある。

(2)  児童の実態から

   本校の子どもたちは,明るく素直である。しかし,後片付けやあいさつができなかったり,少し困難な問題に出
  会うとすぐに投げ出してしまったりする面が見られる。また,人間関係づくりのまずさからトラブルと
  なる場合も少なくない。このような実態にある子どもたちの「もっとよくなりたい。」という思いを育
  てるために,内面に根ざした道徳性を育てていくことが大切である。
 (3) 職員の思いから
   これまでも「よりよく生きる子どもを育てたい。」という思から,道徳の時間,様々な体験活動への
  取組みや家庭,地域との連携の中で,道徳性の育成を図ってきた。しかし,学んだことが生活の中で実
  践できていないという課題が残った。その原因として,実践を可能とする内面的資質である道徳的実践
  力が十分でなかったことが考えられる。そのためには,まず,道徳教育の要である道徳の時間を充実さ
  せる必要がある。そして,道徳的価値の自覚化を深めることで,道徳的実践力が高められ,道徳の時間
  に学んだことが生活の中で生きてはたらくのではないかと考える。このような考えから,道徳的価値の
  自覚化の深め方を中心に研究し,よりよく生きる子どもたちを育てていきたい。

 

研究目標

(1) よりよい生き方を見つめる体験を生かした道徳授業の在り方を明らかにする。

(2)  よりよい生き方を見つめる道徳の時間の評価の工夫を明らかにする。
(3) よりよい生き方を見つめる道徳的雰囲気づくりの工夫を明らかにする。

 

  研究の仮説

      【仮説1】 
   道徳の時間において,体験を生かすという視点から指導法の充実を図り,評価の視点を明らかにし
 た授業を行えば,児童が道徳的価値の自覚を十分に深め,道徳的実践力が育つのではないか。

 

       【仮説2】 
  日常生活において,道徳的な場面に出会う場作りを行い,道徳の時間との関連の仕方を工夫すれば
 道徳教育の基盤となる学校や学級の道徳的雰囲気が高まり,道徳の時間が充実するのではないか。

 

  研究の実際
 (1) 研究経過
    4月     研究の方向性についての全体研修
    5月     「体験を生かした道徳学習について」の全体研修
    6月      指導案検討・研究班活動
            第一回研究授業・授業研究(4年)「体験を生かす」   ※講師招聘
    7月     「日常生活の工夫(道徳的雰囲気づくり)について」の全体研修
    8月     研究班活動(鹿児島県教育センター)
            「道徳の時間の評価について」の全体研修
    9月     指導案検討・研究班活動
   10月     第二回研究授業・授業研究(5年)「総合単元的道徳学習」  単元構想図  ※講師招聘
   11月      指導案検討・研究班活動
            第三回研究授業・授業研究(1年・3年・6年)「指導法の工夫」  ※講師招聘
            1年生「役割演技」
            3年生「構成的グループ・エンカウンター」
            6年生「モラルジレンマ」 
    1月      指導案件等・研究班活動
            第四回研究授業・授業研究(2年生)「本年度のまとめ」     ※講師招聘
    2月     研究のまとめ
                          
 (2) よりよい生き方を見つめる体験を生かした道徳学習の工夫
   ア 体験を生かした授業の理論研究   ※体験を生かす指導過程
   イ 体験を生かした授業の実践研究
 (3) よりよい生き方を見つめる道徳の時間の評価の工夫
   ア 評価を生かした道徳授業の実践
 (4) よりよい生き方を見つめる道徳的雰囲気作りの工夫
   ア 学級における道徳的雰囲気作り
   イ 学校における道徳的雰囲気作り

6 研究の成果と課題
 (1)  研究の成果
   ア  道徳的価値の自覚化を深めるために,体験を生かした道徳学習の視点が明らかにしたことで,指導過程 
    ごとの体験の生かし方の研究が深まり,様々な指導法の実践がなされた。
   イ  子どもたちのよさや伸びを見取るという視点で道徳の時間の評価に取組んだことで,子どもたち一人一人
    に目を向けた授業が行えるようになった。
   ウ 学校や学年全体で共通した視点からの雰囲気づくりがなされた。
   エ  指導法の改善を行い,評価の視点をこ明らかにしたことで,子どもたちが道徳の時間にじっくりと自分自身
    のことを考える姿が見られるようになった。
 (2) 研究の課題
   ア  道徳的価値の自覚がさらに深まるように,体験を生かした道徳学習の研究を深め,実践していく。
   イ  児童のよさを見取るという視点から,道徳の時間における評価の研究を深め,道徳教育へとつなげていく。
    その際,自己評価カードやワークシートなどの活用や保存の方法について検討する。
   ウ  児童の興味や関心を惹く,道徳的雰囲気作りを工夫していく。
   エ  道徳の時間と道徳教育とのつながりを深めていく。
   オ  さらに家庭や地域との連携を深めていく。 


                        
                    

     



      






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