校長室から

R7年度.NO.21 「失敗の後こそ、人は強くなれる!」

 校長 藤﨑 隆博

 

 ミラノ・コルティナで開催中の冬季オリンピックのスキージャンプ混合団体を観て、心を揺さぶられました。
 前回の冬季オリンピックで、高梨沙羅選手は大きな舞台で失格という悔しさを味わいました。長い時間をかけて積み上げてきた努力が、一瞬で結果につながらないことがあるという現実は、見ている私たちの胸にも刺さりました。それでも高梨選手は、そこで歩みを止めず、次の大会へ向けて自分を鍛え直し、仲間とともに挑み続けました。そして、団体で銅メダルを獲得した姿は、「失敗の後こそ、人は強くなれる」ことを私たちに示してくれました。
 学校生活でも、学習で思うような成果が出ない、運動がうまくいかない、友達関係で悩むこと等があります。大切なのは、うまくいかなかった経験を「終わり」にしないことです。悔しさを力に変え、次に向けて工夫し、続ける。その積み重ねが、必ず自分の成長につながります。私たちも、あきらめずに一歩ずつ前へ進んでいきましょう。

 

 

R7年度.NO.20 「はたちの集い~夢 感謝 責任~」

 校長 藤﨑 隆博

 

 先日、鹿児島市の「はたちの集い」に来賓として参列しました。参加者代表の言葉に出てきたのは「夢」「感謝」「責任」。その一つ一つが、飾りではなく、これまで支えてくれた人へのまなざしと、これから自分の足で歩む覚悟として語られていて、胸が熱くなりました。二十歳は、ある日突然つくられるのではありません。幼い頃に抱いた小さな夢、当たり前のように受け取った愛情への感謝、やってみようとする経験の積み重ねが、やがて自分の責任として形になっていきます。

 今、保護者の皆様が注いでいる子供たちへの言葉かけや見守りは、確実に未来へ届きます。

 

 

 

R7.NO.19 「いい先生…」

 校長 藤﨑 隆博

 

 「いい先生になることはすぐにはできないが、いい先生になろうと努力することは今日からできる。」

 これは、先日の会議で全職員に語り掛けた言葉です。話を聞いてうなずく教職員の姿に胸が熱くなりました。

 この言葉は、新規採用教員だけでなく、長年教壇に立ってきたすべての教員に向けた励ましの言葉です。経験を重ねても、教育に完成はありません。子供たちは毎年変わり、学校や社会の状況も常に動いています。

 だからこそ、年齢や経験に関わらず、学び続けようとする姿勢が大切です。うまくいかない日があっても、その振り返りが次への一歩になります。今日、子供の話に少し長く耳を傾けること、同僚と学び合うこと、その一つ一つが努力です。

 私たちが歩みを止めない限り、教師として専門職として成長し続けることができます。本校の学び続ける教職員は私の誇りです。これからも共に前を向いて歩んでいきましょう。

 

 

R7.NO.18 「心耳聰」

 校長 藤﨑 隆博

 

 私は以前、鹿児島聾学校を訪れた際に、「心耳聰」(「たとえ耳はきこえなくても、心と心は通じ合うもので、障害に負けずにがんばろう」の意)という床次竹二郎氏の書が深く心に残りました。

 言葉や音だけが、相手を理解する手段ではありません。表情、しぐさ、まなざし、そして何より相手を思う気持ちが、人と人をつなげます。

 現在開催されているデフリンピックは、そのことを私たちに強く示してくれる大切な機会でもあります。子供たちが共生社会について考えるきっかけになることを願っています。

 

 

R7.NO.17 「ふるさと」を肌で感じさせる生きた学び

校長 藤﨑 隆博

 

 地域を彩る「谷山ふるさと祭り」に、福平小学校PTAが踊り連として参加した。今年が初めての取組であった。その意義を、今、改めてかみしめている。

 「子供たちの思い出づくりになれば」「地域のお祭りをもっと盛り上げたい」という思いで、保護者の方々が協力し、手探りで練習会も開いてくれた。皆の想いが一つになったおかげで、当日は鮮やかな一体感が生まれた。

 沿道を埋め尽くす観客の声援を受けながら、子供たちも、そして大人たちも、額に汗して踊った。その輪の中で見た、参加者全員の心からの笑顔が忘れられない。特に、地域の一員としての誇らしげな子供の表情は、この上ない喜びだった。

 祭りは、単なるイベントではない。学校という枠を超え、地域との絆を強め、子供たちに「ふるさと」を肌で感じさせる生きた学びの場だ。これからも、この学びの場を大切にしていきたいと強く願う。

 

 

R7.NO.16 校務用スマートフォンと「まなびポケット」の導入~教育DXへの関心の高まり~

校長 藤﨑 隆博


 9月下旬に、SKY株式会社の御協力により、教職員の業務の効率化のために、教職員一人一人に校務用スマートフォンが配付されました。
 本校は、県内有数の大規模校です。ここ数年、校舎新築工事のため、校舎間の移動距離が長く、緊急時の連絡体制に不安を感じることがありました。また、全国的な話題となっている盗撮事件を受け、私用端末での写真撮影ができなくなり、大変不便を感じていました。
 しかし、校務用スマートフォンを活用することで、校内のどこにいても教職員間のデータの共有や通話ができるようになるだけでなく、授業や行事での子供たちの写真撮影も可能となりました。
 今回の取組は、1年間の期間限定ですが、安全・安心な学校づくりや教職員の負担軽減、業務の効率化につながることが予想されます。福平小では、子供と向き合う時間の確保や教育の質の向上のために、校務用スマートフォンを有効に活用してまいります。

 なお、今回導入した校務用スマートフォンは、私物と区別するために、端末の裏面に校務用のシールと管理番号が貼ってあり、水色のストラップもついています。

 

 このような紹介をしてから、一月が経とうとしています。

 福平小では、鹿児島市が推奨している「まなびポケット」への移行も同時期に行うことで、教職員や保護者が利便性を実感する機会が増え、デジタル技術とデータの分析・利活用により教育の在り方を変革していく教育DXへの関心が高まりつつあります。

 この「まなびポケット」は、各教材の利用状況を一元的に把握できる機能や、欠席連絡などの保護者向け機能を備え、子供たちの学びやすさだけでなく、保護者の利便性向上や教員の業務負荷軽減につながるツールです。

 教職員は、校務用スマートフォンの導入に合わせて、保護者との連絡ツールとして「まなびポケット」を活用することで、その機能に触れる機会が増えてきました。おかげで、職員間の通話やカメラ機能を主にした取組からスタートしたものが、欠席連絡の確認、保護者との連絡、ToDoリスト、学習履歴の管理など、教育DXにつながる広がりを見せています。

 

 

 

R7.NO.15 民生委員の方々との絆~大人の無償の愛~

校長 藤﨑 隆博

 

 地域で活動されている民生委員の方々との情報交換会を行いました。その言葉の一つ一つから、地域と学校の枠を超えた深く温かい情熱と両者の絆を感じました。

 話は、私の学校経営説明の後、地域で子供たちを見守る日常に及びました。ある委員の方は、「通学路を歩きながら、気になるお子さんたちを見守っています」と静かに語りました。それは義務感からではない、深い愛情に満ちた習慣だと感じました。子供たちのわずかな表情の変化、少し元気のない日の小さな背中、新しい友達と笑い合う声。それらを見逃さないよう、静かに見守っているのだというのです。

 そして、その活動の根底にある純粋な願いに、私の心は深く打たれました。「何か特別なことをしているわけではない。ただ、この子たちが健やかに育ってくれれば…」という言葉。そこには、自分の子供や孫に対するものとはまた違う、地域全体の子供の成長を願う愛、「利他」の精神が宿っていると感じました。

 彼女らの言葉は、見返りを求めない大人の無償の愛、そして背中で語る地域の教育力を再認識させてくれました。子供の成長の土台は、学校や家庭だけでなく、このような優しい視線が紡ぐ地域社会なのだと。この温かいネットワークを支える大人の存在を知り、私もまた、その一員として何ができるかを深く考えさせられました。

 

 

 

R7.NO.14 黙の美学、背中で語る大人たち

校長 藤﨑 隆博

 

 「子供は大人の背中を見て育つ」とは、よく言ったものです。言葉で何を諭すよりも、大人が黙々と行動する姿こそが、子供たちの心に深く、そして静かに刻まれると思います。

 例えば、秋の風が心地よいバザーの準備の日。保護者が慣れない手つきで会場準備をし、陳列を工夫する。華やかさとは無縁の、地道で、でも欠かせない作業です。一見、楽しそうには見えないかもしれません。それでも、保護者は「子供たちの学校のため」という目に見えない目標に向かい、額に汗を浮かべながら精を出しています。その真剣な横顔と、休むことなく動く背中には、きっと「人のために尽くす喜び」が滲んでいるはずです。

 また、年に一度の愛校作業で、保護者が側溝の蓋を上げ、底にたまった大量の泥をさらう。そこにあるのは、ただただ作業に集中する大人の姿です。数人で協力して、与えられた持ち場を丁寧に仕上げていく。その黙々と作業に打ち込む背中は、「責任を果たすことの尊さ」を無言で教えてくれています。

 子供たちは、大人が懸命になるその理由を理解しようとし、その背中から、単なるスキルや知識ではない、生きる上での大切な姿勢、すなわち「努力」や「協調性」、「献身」といった、根幹となる精神のあり方を学んでいくのだと思います。

 行動する大人の姿は、いつの時代も子供たちの心に刻まれるものに違いありません。

 

 

 

R7.NO.13 中学生は憧れの存在

校長 藤﨑 隆博

 

 先日、福平中学校の体育大会が行われ、兄弟の応援に来ていた多くの小学生が中学生の活躍に感動していました。

 その中で、近くにいた小学生が私に向かって、「校長先生、僕もかけっこで一番になる。練習も頑張る!」と話しかけてくれたのが印象的でした。これは、小学校と中学校の連携がもたらす素晴らしい効果の一例です。

 小学生にとって、中学生は憧れの存在です。中学生の真剣な表情や、競技に一生懸命取り組む姿を間近で見ることによって、「自分も頑張れば、あんなになれるんだ!」という具体的な目標や希望が生まれます。

 今回の中学校の体育大会では、中学生の姿が、小学生の向上心を育むきっかけとなりました。このように、中学生との触れ合いを通じて、子供たちは将来の目標を見つけ、学習や運動へのモチベーションをさらに高めていくことができます。

 福平中学校の生徒の一挙手一投足が、小学生の心に大きな影響を与えています。

 

 

R7.NO.12 対話と振り返りで子供を伸ばす2学期に!

校長 藤﨑 隆博

 

 2学期が始まり、子供たちの元気な声が学校に戻ってきました。充実した夏休みを過ごされたことと存じます。

 さて、2学期は、「対話と振り返り」を大切なテーマに据え、子供たちの学びをより一層深めていきたいと考えております。

 授業中は、教師が一方的に知識を伝えるのではなく、子供たちが互いに考えを出し合い、意見を交換する時間をより一層充実させます。この対話を通して、子供たちは自分の考えを整理し、他者の多様な視点に気づくことで、思考力や物事を多角的に捉える力を養うことができます。この取組によって、福平の子供たちを深い学びに誘おうと考えております。たとえば、友達の発表を聞いて「なるほど!」と頷く姿や、自分の言葉で「私はこう思うよ」と発信し、友達と議論する姿を大切にしていきます。最近は、ロイロノートを活用し、互いの考えを共有し、考えを深めることができる子供たちが増えています。

 また、授業の終末には、今日の授業で「わかったこと」「がんばったこと」「発見したこと」「友達の考えのいいところ」「もっと知りたいこと、考えたいこと」等を「振り返り」ます。これにより、子供たちは自身の学びを客観的に見つめ直し、次の学習につなげる力を育むことができます。

 ご家庭におかれましても、ぜひお子様との対話の時間を大切にしていただけますと幸いです。「今日は学校でどんな学習をした?」といった問いかけから、お子様の学びへの関心を深めることができます。

 子供一人一人が、対話と振り返りを通して、自ら学ぶ喜びを感じ、成長していけるよう、教職員一同、力を尽くしてまいります。

 教職員も子供たちとの対話の機会を増やしてまいりますので、2学期もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

R7.NO.11 4つの因子を満たせば、人は誰でも幸せになれる

校長 藤﨑 隆博 

 

 先日、ある研修会で講師が、武蔵野大学教授 (前 慶應義塾大学大学院 教授) 前野 隆司氏の「4つの因子を満たせば、人は誰でも幸せになれる」を引用した話をされました。

 私も以前から関心をもっていた「幸福学(well-being study)」の内容のため、皆様にも「人が幸せになれる4つの因子」を紹介します。


 1つ目が、「やってみよう」因子(自己実現と成長の因子)だ。夢や目標ややりがいをもって、「本当になりたい自分」をめざして成長していくとき、人間は幸せを感じるという。
 2つ目は、「ありがとう」因子(つながりと感謝の因子)である。多様な人とつながりをもち、人を喜ばせたり、人に親切にしたり、感謝したりすることが幸せをもたらすという。
 3つ目は、「なんとかなる」因子(前向きと楽観の因子)である。いつも前向きで、「自分のいいところも悪いところも受け入れる」という自己受容ができており、「どんなことがあっても何とかなるだろう」と感じる楽観的な人は、幸せになりやすいという。
 4つ目は、「ありのままに」因子(独立と自分らしさの因子)。人目を気にせず、自分らしく生きていける人は、そうでない人と比べて幸福感を覚えやすい傾向がある。「他人と自分を比べすぎず、自分軸をしっかりもって生きる人は幸せです。逆に、自分軸がぐらついていると、人と比べて『自分はダメだ』と思い込み、幸福度が低くなりがちです」という。

                     (Sustainable Smart City Partner Programより)

 

 もうすぐ2学期が始まります。子供も大人も、これらの「幸せになれる4つの因子」を意識してみると幸福感の向上を実感できるかもしれません。福平小のキャッチフレーズは「笑顔でチャレンジ福平小」です。まずは、「やってみよう」という前向きな気持ちを大切にしてほしいと思います。

 

 

R7.NO.10 学校図書館で読書のきっかけを

校長 藤﨑 隆博 

 

 今年は椋鳩十の生誕120周年を記念して、県内各地で8月10日を中心にハトの日の催しがありました。多くの方々が椋鳩十の作品に触れることができたのではないでしょうか。私も改めて「感動は人生の窓を開く」という言葉の意味を考える機会になりました。

 また、先日は指宿市で鹿児島県高校生ビブリオバトル大会が開催されました。私も観戦しましたが、読書の奥深さや高校生の思いを知る機会になりました。高校生が読書で思考を深めていること、そして自分を語る言葉をもっていることが印象に残りました。

 さて、学校図書館は、子供たちの知的好奇心を育み、未来を生き抜く力を養う大切な場所です。本との出合いは、新しい世界への扉を開き、多様な価値観に触れる機会を与えてくれます。読書を通して得た知識や経験は、子供たちの人生を豊かにするかけがえのない財産となります。

 しかし、子供たちを取り巻く環境は大きく変化しており、不読率の増加が示すように読書離れが懸念されています。

 このような時代だからこそ、私たち教職員や司書が連携し、読書の楽しさを伝え、子供たちの心に寄り添った読書活動を推進していきたいものです。

 

R7.NO.9 あいご会球技大会

校長 藤﨑 隆博

 
 夏休みに入り、福平校区あいご会球技大会に参加しました。
 約250人の子供たちが参加したこの会では、町内会あいご会対抗でドッジボールとペタンクを競い合いました。

 あいご会活動の最大の魅力は、地域との深いつながりです。学校や学年の枠を超え、近所に住むさまざまな年齢の子供たちや大人と交流することで、子供たちは社会性を育む貴重な機会を得ます。

 地域の夏祭りや清掃活動に参加すれば、子供たちは、地域の一員としての自覚が芽生え、挨拶や助け合いの心が自然と身に付きます。また、地域の大人たちは、子供たちを温かく見守る存在となり、安全な居場所を提供する意義を体感できます。

 このような地域のつながりが強い福平校区は、学校と地域が連携して子供たちを育てています。

R7.NO.8 地域で子供を育てる

校長 藤﨑 隆博

 

 第2土曜日の午後、校区内にある野頭町内会のあいご会活動を参観する機会がありました。「あいご会」とは、鹿児島市あいご会連合会によると、小学校区ごとに、町内会単位で組織されるもので、全市民が協力して、心身ともに健全な子供を育てるための全国に例を見ない組織であるとされています。
 野頭町内会では、野頭銭太鼓の継承に危機感をもち、次代を担う子供たちへの指導を始めることにしたそうです。一回目の今回は、保存会の方々が、小学校低学年の子供たちに、野頭銭太鼓の歴史や踊りの動きを教えていました。
 活動の後半には、鹿児島市立少年自然の家の所員を招聘して、大人と子供たちでペタンクを楽しむ時間もありました。
 今回の参観を通して、野頭町内会の大人が、子供たちの健全育成のためにつながろうと動き出していることがわかりました。このような絆が、福平校区の明るい未来を築いていくのでしょう。他の町内会でも同様の取組がありましたら、声をかけてください。馳せ参じます!

 

R7.NO.7 「マルトリートメント」は子供の脳を傷つける

校長 藤﨑 隆博

 

 「マルトリートメント」という言葉は、欧米や国際社会では広い意味での子どもへの不適切 なかかわり全てを意味します。mal(マル = 悪い)+treatment(トリートメント=扱い)でマルトリートメント。「不適切な養育」「避けたいかかわり方」などの意味で使われます。※『教室マルトリートメント』(川上康則)より

 

 以前の勤務校で、母子保健従事者研修会に参加したことがあります。

 児童虐待防止法改正(令和元年6月19日成立)により、児童の親権を行う者は、児童のしつけに際して体罰を加えることができないと規定されました。

 配布された資料には、体罰の6つの問題点が記されていました。①体罰はそれをしている大人の感情のはけ口であることが多い。②体罰は恐怖感を与えることで子供の言動をコントロールする方法である。③体罰は即効性があるので、他のしつけの方法がわからなくなる(体罰への依存)。④体罰はしばしばエスカレートする。⑤体罰はそれを見ている他の子供に深い心理的ダメージを与える。⑥体罰は時に取り返しのつかない事故を起こす。

 このような問題から、体罰に頼る子育ては、容認することができないのです。(以下略)


 研修会後に、以前読んだ雑誌「月刊致知」に福井大学子どものこころの発達研究センター教授の友田朋美氏が、脳と愛情に関する記事を寄せていたことを思い出し、読み返してみました。友田氏は、「人の脳は生まれた時には300グラム程度ですが、時間をかけて少しずつ成熟していきます。その発達過程において特に大事な時期が、胎児期、乳幼児期、そして思春期です。これらの初期段階に、親や養育者から適切なケアや愛情を受けることが脳の健全な発達に必要不可欠です。」と述べていました。

 昨今の研究で、虐待をはじめとした親(養育者)からの不適切な養育(「マルトリートメント」)が子供の脳を傷つけることが明らかにされました。

 例えば、18歳までの間に親から暴言による「マルトリートメント」を受けた経験のある子供は、「聴覚野」における一部の容積が増えることが分かりました。このような状況では、人の話を聞き取ったり、会話をしたりする際に、効率化がなされていないために余計な負担が脳にかかることから、心因性難聴や情緒不安定を引き起こし、ひいては人と関わること自体を恐れるようになるそうです。
 親(養育者)はもちろんですが、子供の成長を支える教職員の愛情も必要です。福平小では、人と関わることを恐れる子供を育てることのないように、子供たちを共感的に理解し、しっかりと向き合うことで子供と教職員の信頼関係を築くようにしています。このような姿勢が、生徒指導の視点④「安全、安心な風土の醸成」(居場所づくり)につながっています。

 ご家庭でも、「マルトリートメント」は子供の脳を傷つけることを十分に理解し、今まで以上に適切な養育に努めてください。

 

 

 

R7.NO.6 「メンタルブロック」を崩す!

校長 藤﨑 隆博

 

 最近、読んだ本『メタ認知』(三宮真智子)に興味深い話が載っていました。

 

 塾講師と勉強が苦手な中学生の会話です。
「『始める』は英語で何て言う?」

中学生は、間髪を入れずに答えます。「わかりません」

講師は、さらに易しい問題を出します。「じゃ、『飲む』は英語で?」

不思議そうに、中学生から同じ答えが返ってきます。「わかりません」

「うーん、わからないはずはないのにな……。」と困惑する講師。

そこで、質問の仕方を変えてみました。「陸上競技で、選手が最初に並ぶ線は何ライン?」

「……スタートライン?」「あ、そうか。始めるはスタートか」

「飲食店で、メニューに書いてある飲み物は、ソフト何?」

「……ソフトドリンク。あ、だから『飲む』はドリンクか!」             以上

 

 この中学生は、講師が英語の質問の仕方を変え、関連知識から誘導することで、自力で答えを導き出すことができましたが、最初は簡単な英語も「わからない」と即答していました。これは、本来わかるはずのことを「できない」と決めつけ、思考を停止させてしまう「メンタルブロック」が原因とされています。

 この「メンタルブロック」を克服するには、「よく考えるとわかった」「諦めなければできた」といった小さな成功体験を積み重ね、自信と「自分にもできる」という自己効力感を育むことが重要です。「メンタルブロック」は癖になるそうです。自分の否定的な固定観念にとらわれず、「メンタルブロック」を崩そうとする姿勢をもち、「できない」という思い込みから早急に逃れることが、成長のための大事な鍵になりそうです。

 

 

 

R7.NO.5 SNS等のトラブルを回避するために

校長 藤﨑 隆博

 

 先日、小学生のSNSによるトラブルとその責任の所在について考えてみました。巷で多いトラブルは、友達の悪口や個人情報を公開してしまうことです。

 SNSは誰でも手軽に発信ができ、かつ、誰とでもつながることができるツールです。しかし、その手軽さゆえに、使い方を誤ると他人や自分を傷つける凶器になってしまいます。

 小学生の場合は、SNSの年齢制限と家庭の責任について考えなければなりません。そもそも、多くのSNSには年齢制限が設けられており、例えばInstagramやTikTokは、利用規約に13歳以上が推奨されています。LINEは、12歳以上が推奨ですが、保護者の許可があれば、12歳未満でも利用できるようです。これらの制限は、発達段階に応じて、子供が適切にSNSを利用できるようにするためのものです。

 学校では、情報モラル教育を行っており、保護者と連携して子供たちの安全なインターネット利用を支援しています。しかし、主要なSNSは、利用規約に基づくと小学生の利用は不可となっていることが分かります。このことから、学校では、このようなSNSの利用を推奨していません。

 利用規約に反して、子供のSNSの利用を認めている保護者の責任は重いと考えています。SNS以外のインターネット利用に際しても、家庭内ルールを決めたり、不適切なコンテンツへのアクセスを防ぐために、フィルタリング機能を活用したリしなければなりません。

 トラブル防止のために、SNSの利用規約やトラブルの事例について、親子で話し合う機会を設けることが重要です。

 

 

 

R7.NO.4 心を落ち着かせる

校長 藤﨑 隆博

                                  

 心が落ち着かずに困っている子供たちへ

 心がざわつくとき、小学生にとっても大人にとっても、クールダウンの方法を知っていることは大切です。

 例えば、友達とケンカをしたり、先生に注意されたり、テストの結果が思わしくなかったりすると、心が乱れてしまうことがあります。

 そんなとき、深呼吸をしてみるのはどうでしょうか。ゆっくりと息を吸って、ゆっくりと吐く。これだけで、心が少しずつ落ち着いてくるのを感じることができます。

 また、静かな場所に移動してみるのも一つの方法です。図書室や教室の隅など、自分だけの空間を見つけて、しばらくの間、静かに過ごすことで、心のざわめきが収まっていくことがあります。好きな本を読む、絵を描く、パズルをするなど、自分の好きなことに集中するのも効果的です。

 さらに、自分の気持ちを言葉にしてみることも大切です。「今、こんな気持ちなんだ」と自分に言い聞かせるだけでも、感情が整理されていくのを感じることができます。友達や先生に話すことで、心の重荷が軽くなることもあります。

 心を落ち着かせて、新たなことにチャレンジしましょう!

 

 

R7.NO.3 移動図書館車来校

校長 藤﨑 隆博

                                  

 福平小には、鹿児島市の移動図書館車が年間20回来校します。公共図書館から離れているため、大変ありがたい取組です。この取組のサポートに、PTA図書部の方々が4~5人程度参加しています。移動図書館車が来校する時間(昼休み)になると、子供たちが図書カードを握りしめて集まってきます。その後、移動図書館車に乗り込んだ子供たちは、目を輝かせて本を選んでいます。

 第5次鹿児島県子ども読書活動推進計画の基本方針は、「『一日20分読書』運動~本がひらく わたしの未来~」です。学校も子どもの視点に立った読書活動の推進やデジタル社会に対応した読書環境の整備について考え、子供たちが未来を切り拓くための読書習慣を身に付けさせたいものです。

 

R7.NO.2 歩育のススメ!

校長 藤﨑 隆博

 

 

 「歩育」(ほいく)という言葉をご存じですか。

 一般社団法人日本ウォーキング協会によると、「歩育」とは、「歩くことで社会の環境や自然と触れ合い、体験を通して子どもの心身を育む教育」とされています。校区が広い福平小学校の子供たちは、歩いて登下校することで、知らず知らずのうちに「歩育」に取り組んでいると言えます。

 歩くことは、子供の発達によく、具体的には3つの効果があるとされています。(知育・幼児教育情報「oriori」による)

1 運動能力向上!体力がつく

2 五感を刺激!脳の成長を促す

3 血行促進!セロトニンで心が安らぐ

 福平小学校では、病気、けが、校区外通学等の特別な事情がある子供を除いて、原則、徒歩による通学としています。交通事故にあわないように気を付けながら歩くことで、先に挙げた効果も得られそうです。

 正門近辺での子供の送迎が後を絶ちません。狭い通学路に一時停止する車が多く、大変危険ですので、「歩育」(ほいく)をおススメします!

 歩いて登校することで、頭がすっきりして落ち着いて1校時に臨めるようです。

 

 

R7.NO.1 新たな一年のスタート

校長 藤﨑 隆博  

 

 新年度が始まり、学校は子供たちの歓声で活気に満ちています。

 令和7年度の福平小学校は児童数1,152人、学級数51クラスでスタートしました。子供たちを支える教職員は、民間委託の給食スタッフ12人を含めると92人になります。

 今年度も、学校教育目標である「夢や希望をもち、『よさ』を生かし、可能性を広げ、共に伸ばし合うキラリ輝く福平っ子の育成」の具現化のために、教職員が一丸となり、保護者、地域の皆様との連携を図りながら子供たちを育ててまいります。

 昨年度から取り組んでいる発達支持的生徒指導(※特定の課題を意識することなく、全ての児童生徒を対象に、学校の教育目標の実現に向けて、教育課程内外の全ての教育活動において進められる生徒指導の基盤となるもの)をベースに、子供一人一人に寄り添う教育に努めてまいりますので、ご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

 今年度も、最初の職員会議で「春は出会いの季節です。様々な出会いをとおして、人は変わろうとします。よりよく生きようとするものです。この好機に子供に寄り添いながら、全教職員で子供たちを育てていきましょう。」と私の思いを伝えました。

 私の信念は、「人は変われる」ということです。子供も大人も一歩踏み出してチャレンジする学校をめざしてまいります。

 

R6年度.NO.21 平川動物公園でロイロノートイベント

校長 藤﨑 隆博

 

 2月9日(日)12:00~16:00に「LEG鹿児島」の皆様とPTA、おやじの会がタイアップして平川動物公園で、希望者によるロイロノートイベントを実施しました。参加した親子は、平川動物公園の落合さんの話を聞いたり、実際に動物を見学したりしながら、平川動物公園のロイロ新聞を作り上げました。ロイロノートの細かな操作については、「LEG鹿児島」の皆様にサポートしていただきました。

 ところで、学習指導要領には、学習の基盤となる資質・能力として、「言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力」が挙げられています。今回のイベントは、これらの能力をフル活用した学びになりました。これを機に、一人一台端末を持ち帰った際の学習の幅が広がりそうです。

 平川動物公園、「LEG鹿児島」、PTA、おやじの会の皆様、ご支援・ご協力ありがとうございました。親子の笑顔が印象的なイベントでした。

 

 

R6年度.NO.20 「命を守る」ために地震や大噴火への備えを

校長 藤﨑 隆博

 

 先日の日向灘沖を震源とする地震で、鹿児島市は震度4を記録しました。みなさま、被害はなかったでしょうか。この地震は、長時間の横揺れがあり、恐怖から眠れなかった方もいたようです。もうすぐ30年を迎える阪神・淡路大震災や14年前の東日本大震災の記憶がよみがえった方も多かったのではないでしょうか。

 私たちは、地震だけでなく大正大噴火から111年が経つ桜島にも警戒しなければなりません。地震や噴火の予測は難しいと言われています。いつ起こるか分からない災害に対して、防災意識を高め、発生前の準備と発生後の行動を想定しておくことが大切です。

 「命を守る」ために、備蓄してある生活必需品、家具の転倒防止策、避難経路、避難場所等について、ご家族で確認してください。

 

 

R6年度.NO.19 新たな学びの機会~被爆ピアノによる平和学習~

校長 藤﨑 隆博

 

 広島の原爆(1945年)で傷つき、修復されたピアノによる平和学習が、福平小の6年生を対象に行われました。今回のピアノは、ノーベル平和賞授賞式(2017年)に合わせてノルウェーのオスロで開かれたコンサートで使用されたものです。原爆被害の映像、絵本の読み聞かせ、戦禍に耐えたピアノの音色から戦争の悲惨さや平和の尊さを学びました。この取組は、南日本新聞社の取材を受けましたので、楽しみにしておいてください。

 今回の企画は、鹿児島新老人の会の外城戸さんのご尽力によるものです。感謝申し上げます。これからも、福平コミュニティ、学校運営協議会等との連携を密にして子供たちの豊かな学びを保障する学校経営をしてまいります。

 

 

R6年度.NO.18 明けましておめでとうございます!~前進する年に~

校長 藤﨑 隆博

 

  明けましておめでとうございます。

 3学期が始まりました。今朝の始業式では、3年生の代表の子供が、今年の決意を述べました。「挑戦」「目標」「一生懸命」「助け合う」など素敵な言葉がたくさん出てきて、聞いている子供たちが前向きになれる素晴らしい内容でした。

 私は、「前進」「前へ進む」ことを話しました。これは、これまでも話してきた「①夢や目標をもってチャレンジしよう、②いろんなことに協力するチームワークを身につけよう、③自分や友達のいいところを見つけて伝え合おう、④困ったことがあったら誰かに相談しよう」を一歩でも前へ進めてほしいという思いに他なりません。失敗しても、あきらめずに頑張れば必ず前進します。

 今年は巳年、脱皮して成長を続ける蛇のように、しなやかに柔軟に取り組んでほしいと思います。ぜひ、進学、進級に向けて「前進」「前へ進む」学期になるように願っています。

 保護者、地域の皆様、今年もご支援を賜りますようお願いいたします。

※ 転出入があり、福平小の子供たちは、1,137人になりました。

 

 

R6.NO.17 福平校区あいご会駅伝大会~襷を未来につなぐ~

校長 藤﨑 隆博

 

 昨日、校区あいご会駅伝大会が行われました。各町内会の代表として参加した選手のみなさんの全力で走り抜ける姿、次の走者に一秒でも早く襷をつなごうとする姿に感動しました。また、地域のみなさんの温かい応援にも心を打たれました。沿道での声援や励ましの言葉が、選手たちの力となり、最後まで走り抜く原動力となっていました。地域が一つとなって、選手を支える姿は、本当に素晴らしいもので、福平地区の底力を感じる大会になりました。

 この大会を通じて、皆さんが得た経験や絆は、これからの生活においても大きな財産となることでしょう。

 沿道のみなさんの応援のもと、選手がつないだ襷は、地域の活性化のために未来を創ろうとする「夢や希望」でもあります。今後も、このようなあいご会の行事を地域全体で盛り上げてほしいものです。

 最後に、大会の運営にご尽力いただいた方々に心から感謝申し上げます。

 

 

R6.NO.16 ボランティア活動が広がる

校長 藤﨑 隆博

 

 6年生が伝統的に行っている朝の清掃ボランティアや、生活委員会による正門でのあいさつ運動が他の学年に広がりつつあります。ゴミ一つ落ちていないきれいな正門、元気なあいさつに、子供たちは心地よさを感じているのでしょう。自分もやってみたいと思った子供たちが、自らボランティア活動に参加しています。

 子供たちの心を動かしたのは、頑張ってる上級生の一体感と笑顔に違いありません。友達と一緒に行うことで、楽しさとやりがいを感じているようです。そこから生まれる笑顔は、福平小が大切にしている「笑顔あふれる福平小」の目指す子供の姿にほかなりません。

 12月に入り、登校時間帯は寒くなってきましたが、私の心は温かい日が続いています。

 

 

R6.NO.15 人の潜在的な意識、思い込み…

校長 藤﨑 隆博

                                  

 先日、ある研修会で紹介された奥村高明他編 『コミュニティ・オブ・クリエイティビティ』(日本文教出版、2022)の一節です。

 

 父親が一人息子を連れてドライブに出かけた。
 ところがその途中で父親がハンドル操作を誤り、電柱に衝突する大きな交通事故を起こし
てしまった。父親は即死、助手席の息子は意識不明の重体となり、すぐに救急車で病院に運
ばれた。 外科医が手術室に入り手術台に寝かされた子どもを見るなり、「この子は私の息子
だ」 と言って驚いた。

   奥村高明他編 『コミュニティ・オブ・クリエイティビティ』(日本文教出版、2022)

                                        以上

 

 この文章を読んで、「???」と思った方はいないだろうか?「父親が二人いるのか?」「複雑な家庭環境なのか?」と思いをめぐらしたのではないでしょうか。

 しかし、そのような方も、この外科医は、事故で運ばれてきた子供の母親と聞いて、「謎が解けた!」ことでしょう。と当時に、人間の潜在的な意識、思い込みや偏見について考えさせられることになったでは……。私も一瞬戸惑った、その一人です。

 

 

R6.NO.14 家庭の教育力

校長 藤﨑 隆博

                                  

 11月1日(金)の19:00から校区の影原町内会で家庭教育の大切さについて1時間程度、話をする機会をいただきました。NO.5に書いた「家庭教育はすべての教育の出発点」と大切にしたいキホンの3点(①気持ちのよい生活を習慣化しよう!、②親子で「いっしょに」を大切にしよう!、③社会のルールやマナーを教えよう!※詳細はNO.5をご覧ください。)を中心に話しました。

 併せて、「勇気づけ」について熱く語りました。これは、鹿児島大学の島先生のご講演から学ばせていただいたことです。この「勇気づけ」は、子供の基本的自尊感情を育てるために有効だとされています。

 具体的な働きかけとして、「できたこと」よりも「やろうとしたこと(姿勢)」=(プロセス重視、失敗の受容)、「できなかったこと」だけでなく「できたこと」=(加点主義)、「親(先生)がすごいと思ったこと」よりも「本人がすごいと思っていること」=(聴き上手)など意識することが挙げられています。「禁止」(罰を与える)よりも「勇気づけ」で行動を変えることが大切です。

 この他に、子供に何かさせたいのであれば、それをしている姿を見せることが肝要であること=子は親の鏡、子供がしていることは、普段、親(や周りの人たち)がしていることであると紹介しました。

 最後に、子供が「自分は守られている」と感じられるような絆づくりが大切であること、そして、「子供たちにとって『家庭』は安らぎのある楽しい居場所。社会へ巣立っていくために欠かせない場所」であることを確認しました。自戒の念を込めて話しながら、私自身も家庭教育について振り返る機会になりました。

 

 

R6.NO.13 人の心は、鈍感、敏感…

校長 藤﨑 隆博

                                  

 かなり前のことです。ある雑誌に「人間というものは、人から愛されたり、守られたりしていることに対しては極めて鈍感です。逆に、自分の意に沿わないことに対しては、とても敏感にできています。」(鍵山秀三郎)と書いてありました。

 この文章を読んだとき、私は教育現場において、教職員が心に留めておくべきことだと納得したこと、そして、家庭教育においても、保護者がお子さんに対して同じことを感じているのではないかと思いを巡らしたことを覚えています。

 学校は、小さな社会です。子供たちは、よりよい社会を築いていくために、自分の考えを主張するだけでなく、友達の考えに耳を傾け、折り合いをつけながら、力を合わせて活動しています。

 私たち大人は、このような人の心を理解した上で、子供たちを支えていかなければなりません。2学期は学校行事が目白押しです。子供たちが、自分や友達の良さに気付くこと、議論しながら主体的に行動すること、安心できる学級をつくろうと努力することを願っています。そして、「人から愛されたり、守られたりしていることを感じ取り、感謝できる子供」を育てていこうと考えています。

 

 

R6.NO.12 高校生の涙に心を打たれる

校長 藤﨑 隆博

 

 先日、4校PTAやサイエンス教室でつながりの深い県立錦江湾高等学校の体育祭に、来賓として出席する機会に恵まれました。高校生のパフォーマンスの高さはもちろん、保護者の声援や拍手、桜島や錦江湾を一望できる眺望のよさは、体育祭をより印象深いものにしました。

 競技の部では、2年生が連覇し、3年生は有終の美を飾ることができずに、落胆の色を隠せずにいました。その後の応援の成績発表では、3年生の応援団長の表情が一変しました。成績発表で「1年生30点、2年生55点」とアナウンスされると、3年生の小柄な女性応援団長はうつむきながら、深くため息をついたように見えました。2年生の快進撃に「今年も負けるのか」という不安がよぎったにちがいありません。「3年生80点」とアナウンスされると、あふれる涙とともに乱れた呼吸を整えるのに必死になっていました。3年生としての意地とプライド、昨年度負けた悔しさ、これまでの練習の厳しさ、団員との約束…、そして喜び、安堵など、様々な想いが交錯していたのでしょう。

 来賓席から見た応援団長の涙に、私は心を打たれました。逆境の中で自分たちを信じてチャレンジした姿は美しい。厳しい状況を乗り越えた者にしか見えない世界、一人一人見え方が違うであろう普段と違う世界を私も味わってみたい、そんな気持ちにさせてくれた高校生活最後の応援団長の涙に感謝しています。

 

 

R6.NO.11 今日は始業式、夢や希望をもってチャレンジする二学期に

校長 藤﨑 隆博

 

 今日は2学期の始業式。式では、代表の6年生が、「力を合わせて楽しい学校、学級をつくっていきたい」と力強く決意を述べました。私は、子供たちに「①夢や目標をもってチャレンジすること②みんなで協力するためのチームワークを身に付けること③自分や友達のよさに気付き、伝え合うこと④困ったことがあったら、誰かに相談すること」を伝えました。

 最後に、2人の転入生が自己紹介とあいさつをしました。一日も早く福平小学校に慣れてほしいものです。

 大掃除後の学級活動の時間を参観をしていると、2学期の目標や係活動等を決めたり、配付された教科書の確認をしたりしていました。1年生では、「ナンバーコール!」という仲間づくりのアクティビティに取り組んでいました。これは、先生の「集まれ!」のタイミングの時に手をたたいていた数と、同じ人数のグループをつくる活動です。活動を通して、子供たちは笑顔になり、学級も温かい雰囲気に包まれていきました。これは、本校が大事にしている生徒指導の視点「②共感的な人間関係の育成」「④安心安全な風土の醸成」に着目した取組であり、本校における鹿児島市の「非認知能力プロジェクト」の一環でもあります。

 いよいよ2学期のスタートです。本校の1,132人の子供たちが、夢や目標に向かってチャレンジする学期になるように、全教職員が一丸となって子供たちにかかわってまいります。家庭、地域の皆様方のご支援を賜りますようお願いいたします。心配事がありましたら、遠慮なく学校に相談してください。

 

 

R6.NO.10 人々をひきつける魅力をもつ方々に感謝!

校長 藤﨑 隆博

 

 今年の夏は、コロナ罹患や研究会出席のため、すべての行事に参加というわけにはいきませんでしたが、4校PTA主催のクイズ大会や校区納涼大会などの地域行事に参加できました。行事に参加して感じたことを振り返ると、磁石のような役割の方々の魅力や偉大さに敬服するばかりです。

 磁石は、砂地をくぐらせると砂鉄がついてくるように、地域行事も人をひき付ける力をもっています。厳密にいうと地域行事というより、それらを企画した方、賛同して集まった方々が磁石のような役割を果たしているのだと思います。老若男女を集め、全員を笑顔にすることは、並大抵の努力ではできません。人手不足、価値観の多様化、コロナによる行事の廃止などの影響もあり、企画段階からマイナス面が強調されてしまいがちです。

 このような状況でも、「みんなを笑顔にしよう」「地域住民に楽しんでもらおう」「まず、やってみよう」という前向きな姿勢、しなやかなマインドセットで知恵を絞り、行動に移してくださった校区の魅力ある方々に心から感謝しています。

 きっと、磁石にひきつけられた砂鉄のように、人と人がつながり、福平校区に幸せの輪が広がっていくことでしょう。

 

 

 

 

R6.NO.9 スマホ依存を防ぐために、子供と向き合う時間を

校長 藤﨑 隆博

 

 南日本新聞オセモコ欄の「夏休み スマホ依存を防ごう」(医師・増田彰則氏)が目に留まりました。増田医師は、ゲームやスマホの長時間使用から睡眠不足になり、学校を休む子供を診察する機会が増えていることから、次の4つのことに取り組んでほしいと述べています。それは、 「①規則正しい生活、②時間を決めて守る、③外遊びと運動を、④自然体験や手伝い」です。

 この4つは、大事なことですが、私が注目したのは、最後の「保護者にお願いしたいこと」なのです。そこには、「どんなに忙しくても一日最低30分は子どもと向き合う時間をつくりましょう。その時間はスマホやネットの電源を切って子どもの目を見て話に耳を傾けてください。いつも関心と愛情をもっていることを伝え、安心させてください。」と書いてありました。

 このことは、7月号の学校だよりに私が書いた「親子での振り返りの時間の確保」「スマホやタブレットは、子守りはできても子育てはできない」と合致します。ぜひ、実証的な研究に基づいた増田医師のアドバイスを、福平小の保護者の皆様にも受け止めていただきたいと考えています。

 子供たちから、「今年の夏は、おうちの人とよく話をしたよ!」という声が聞かれることを願っています。

 

 

R6NO.8 「単純接触効果」に期待

校長 藤﨑 隆博

 

 先日、福平コミュニティの会合がありました。一学期の終業式直前だったため、夏休みの子供たちの見守りをお願いしました。

 その際、地域で孤立している家庭はないか、人間関係で悩んでいる家庭はないか尋ねてみました。しかし、地域行事への参加も減り、把握自体が難しいようでした。

 そこで、夏祭り等の行事だけでなく、普段から地域で、子供や保護者にあいさつをしたり、声かけたりしてほしいとお願いしました。

 人は、会ってじっくりと話を聞いてみなければ、人となりは分かりませんが、何度も会っているうちに人間関係ができ、いつの間にか親近感が生まれるものです。これを「単純接触効果」というようです。この「単純接触効果」によって、子供や保護者の豊かな関係づくりができる「まちづくり」をめざしてほしいと願っています。

 

 

R6NO.7 手紙による心の交流

校長 藤﨑 隆博

 

 先週の金曜日の登校時間帯に、6コースの大脇商店前まで歩いて立哨指導に行きました。すると、児童通学保護員の方が、子供たちの安全確保のために、見守りを続けていてくださいました。

 私が、お礼を言うと、児童通学保護員の方からも、「子供たちから手紙をもらった」とお礼を言われました。詳しくうかがうと、4年生の2人から、「あいさつや見守りのおかげで、私たちは毎日元気に登校ができます。ありがとうございます。あいさつをしたら心が晴れるので、私もみんなに元気にあいさつができる人になりたい。」という趣旨のお礼の手紙をもらったとのこと。児童通学保護員の方は、子供たちの手紙に感激したことを話してくださいました。

 感謝の気持ちを素直に伝えられた子供たちのおかげで、私の心も明るくなりました。自分の思いを伝えることは、大事なことです。言葉にしなければ相手に伝わらないこともたくさんあります。

 お世話になっている方々に気付く子供たち、感謝を伝えようとした子供たちに拍手を送ります。きっと、ご家庭や学級でも温かい心の交流が行われていることでしょう。

 

 

 

R6NO.6 小さなボランティア

校長 藤﨑 隆博

 

 今朝、正門に立っていると、3年生の女子二人が駆け寄ってきました。「校長先生、おはようございます。」のあいさつに続いて、「2コースに落ちていたごみを拾ってきました。」と笑顔で教えてくれました。どんよりとした空模様の朝でしたが、この二人の小さなボランティアで、私の心は、ぱっと明るくなり、幸せな気分になりました。

 子供たちは、家庭や学級で、小さなボランティアの大切さを学んだのでしょう。このような行いができたのは、「社会の一員」としての自覚が芽生えたからに違いありません。二人の3年生が頼もしく見えました。

 これからも、福平地域では小さなボランティア体験の積み重ねを大事にしていきたいですね。きっと、家庭や地域の皆さんも子供たちの成長を喜んでいることでしょう。

 今年度から福平小で重視している「自己決定の場の提供」(生徒指導の視点3)で、自ら判断し、ボランティアに取り組んだ子供たちに拍手を送ります。ありがとう!

  自分の行いを振り返ることで、他人の役に立ったという「自己有用感」も味わえたことでしょう。

 

 

R6NO.5 家庭教育を考える「すべての教育の出発点」

校長 藤﨑 隆博

 

 先日、数年間に受けた家庭教育に関する研修会の資料を見直していると「家庭教育はすべての教育の出発点」と書いてありました。学校教育は、集団の子供たちを対象とし、教育者は教師ですが、家庭教育は、個人(我が子)が対象で、教育者は保護者です。

 詳しく読んでいくと、親がPTA活動、ボランティア活動、地域の様々な行事等に参加し、それらを通じて得た経験や、人とのつながりを家庭教育に生かしていくことも重要だと書かれていました。

 

 大切にしたい基本は、次の3つです。

1 気持ちのよい生活を習慣化しよう!

  「早寝早起き朝ごはん」が体内時計を整えます。

  「朝起きたら顔を洗う、おはようのあいさつをする、ご飯を食べたら歯を磨く…。」  

2 親子で「いっしょに」を大切にしよう!

  「ふれあい」と「語らい」がゆるぎない信頼関係をつくる。

  「団らん、語らい、自然体験、動植物の世話、親子読書、家の手伝い、地域行事への参加…。」

3 社会のルールやマナーを教えよう!

  機会をのがさず、ほめる、しかる。

  「やってよいことと、悪いことの区別を教える。我が子が、困っている人に親切にしていたらほめる…。」

  子どもは親の姿を見て学んでいます。自分の親や身近な人が、社会のルールを守っているか、地域で自分からあいさつをしているかなどを見ています。

 

 最近は、親子のふれあいが少なく、同じ空間にいても、それぞれがスマホやタブレットに夢中になっている家族、また、兄弟げんかの仲裁においても、子どもに解決策を考えさせずに、怒鳴るだけの家族、感情に任せたカスタマーズハラスメントを子どもの前でも平気で行う家族の在り方が、社会全般で問題視されています。

 家庭教育の指導者は、保護者です。将来、我が子が自立して生きていくために、日頃の親子のかかわりを見つめてみてください。

 

 私も、二人の子どもを育て、今では孫の世話をすることもある一人の人間です。自戒の念を込めて、家庭教育についてしたためてみました。

 

 

R6NO.4 交通事故に気を付けて

 校長 藤﨑 隆博

 

 昨日の日曜日に、趣味のツーリングを兼ねて校区内の危険な交差点や道路を見て回りました。団地から幹線道路に抜ける道は大変狭く、通学路になっていても車が離合するのがやっとという箇所がたくさんありました。

 自宅に戻り、一昨年度末にKTSが放送した「通学路、安全ですか?」を視聴してみました。この番組は、車の抜け道となる危険な通学路を特集したものです。

 福平小校区では、大脇商店から国道225号線に抜ける通学路が取り上げられていました。以前の通学路は、商店から福祉館前を通るようになっていましたが、車の交通量が増えたため、その後、商店から南側に下る道に変更しています。しかし、子供たちが登校する時間帯は、多くのドライバーが通勤のために、この通学路を抜け道として使っているのが現状です。

 校区内には、歩道がない通学路もあるため、大変危険です。通行禁止等の規制ができないため、苦慮しています。このような道路では、子供たちには、安全に気を付けて、右側を一列で歩くように指導しています。

 日頃から子供たちの見守りを続けてくださっている通学保護員の皆様には、心から感謝申し上げます。

 

 

R6NO.3 家庭教育学級開級式での講話~マインドセットがしなやかな子供を育てるために 大人も変わろう!~

 校長 藤﨑 隆博 

 

 先日、家庭教育学級の開級式で1時間程度の講話の時間をいただきました。演題は「マインドセットがしなやかな子供を育てるために 大人も変わろう!」です。以下、概要を紹介します。

 

〇 マインドセットとは

「信念や心構え、価値観や判断基準」といった物事に対する考え方や向き合い方のこと。

困難に直面したときにどう解決するか、難しい決断にどう向き合うかは人によって異なる。

 

〇 2つのマインドセット

A【硬直マインドセット】

自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人

・チャレンジを避ける

・できないとすぐに諦める

・失敗に対して否定的

・自分が有能と誇示する

 

B【しなやかマインドセット】

人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができると信じている人

・成長意欲や向上心がある

・失敗やトラブルに向き合い問題解決に取り組む

 

〇 マインドセットと向き合う

・修正には時間がかかることを認識する

・成功体験の積み重ねを意識する

・未来や将来のことを意識する

 

「毎日の小さな努力のつみ重ねが歴史をつくっていくんだよ!」

 

〇 マインドセットをしなやかに~才能は磨けば伸びる~

・挑戦…新しいことにチャレンジしたい

・障害…壁にぶつかっても耐える

・努力…努力は何かを得るために必要

・批判…批判から真摯に学ぶ

・他人の成功…他人の成功から学びや気付きを考える

 

結果的により高い成果を達成できる!

 

〇 マインドセットをしなやかに(心のあり方)

人は変わろうとする やればできる 前向きな態度    

 

〇 子供、教職員、他の家庭、地域住民の思い(夢・希望・願い等)を推し量ることができる保護者の存在に感謝!          以上

 

 1時間以内の講話であれば、喜んでお受けします。コミュニケーションを密にして、子供たちの健やかな成長を支援してまいりましょう。

 

R6NO.2 学校案内板の撤去~危機意識をもって対応~

 校長 藤﨑 隆博 

 

 道路標識が倒れ、子供がけがをした他県での事故を受け、5月11日(土)に学校周辺の看板等の緊急点検を行いました。支柱の根元が腐食し、大変危険な状態であった国道226号沿いの「学校案内板」(写真)は、5月13日(月)に撤去しました。

 校区内でお気づきの危険箇所がありましたら、子供たちを事故から守るために、学校にお知らせください。よろしくお願いします。学校もより一層の危機意識をもって対応してまいります。  

 

 

 

 

 

 

R6NO.1 着任のご挨拶~新たな出会いに感謝~

校長 藤﨑 隆博  

 

 校庭の草花に、春の気配が感じられる時節となりました。春休みでひっそりとしていた学校は、新年度のスタートと同時に子供たちの歓声で活気に満ちています。

 さて、今年度の定期人事異動で、阿久根市立脇本小学校から参りました第42代校長の藤﨑隆博(ふじさきたかひろ)と申します。福平小学校は、ボランティア活動やプログラミング教育の優れた実績があり、子供たちを支える教職員のチームワークが大変良い学校です。

 今年度も、学校教育目標である「『よさ』を生かし、伸ばし合うキラリ輝く福平っ子の育成」の具現化のために、教職員が一丸となり、保護者、地域の皆様との連携を図りながら子供たちを育ててまいります。福平小学校の伝統を受け継ぎつつ、新たな挑戦をしてまいりますので、ご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

 ところで、私の信念は、「人は変われる」ということです。最初の職員会議で「春は出会いの季節です。様々な出会いをとおして、人は変わろうとします。よりよく生きようとするものです。この好機に子供に寄り添いながら、全教職員で子供たちを育てていきましょう。」と全教職員に私の思いを伝えました。

 1,000人以上の大規模校での勤務は、本校で3校目になります。皆様との新たな出会いに感謝しております。大規模校の特性を生かした学校経営に努めながら、正門横の大楠のように、子供たちの成長を毎日見守ってまいります。

 

 

〝よい子の生活3つの「あ」"

                                                                                                         校長 満枝 賢治

 本校には生活指導における共通実践事項に〝よい子の生活3つの「あ」"があります。「あいさつ」「あつまり」「あるきかた」です。私は1学期,「あいさつ」の充実を図りたいと考え,職員一丸となってあいさつ指導に取り組んでまいりました。私自身,交通安全指導とあいさつ指導を目的に,毎朝,影原交差点に立ちますが,そこに行く間,すれ違う子どもたちはもちろん,反対側の歩道を歩く子どもたちも大きな声で「おはようございます。」を言えるようになってきました。通学指導員の皆さんからも「6年生が大きな声であいさつしてくれる。こちらが元気をもらっている。」「あいさつをしたあとに,いつもありがとうございますと一言添える子どもがいる。」など,とてもうれしくなる御報告をいただくようになりました。少しずつではありますが,取組の成果が表れてきていると感じています。

 さあ,いよいよ夏休みです。地域の中でも子どもたちが元気よくあいさつしてくれることを願っています。中には気付かなかったり,恥ずかしがったりする子どもがいるかもしれません。その時はどうか,保護者,地域の皆様が先手のあいさつに努めていただき,あいさつの飛び交う環境の中に子どもたちを巻き込んでくださるようお願いします。

 

 

 

「令和3年度スタート!」(令和3年4月)

                                                                                                                              満枝 賢治

   この度の定期人事異動により,枕崎市教育委員会から福平小学校にまいりました満枝です。よろしくお願いします。

    令和3年度は,本校は児童数1,048人,職員(県費,市費合わせて)67人でスタートしました。「『よさ』を生かし,伸ばし合うキラリ輝く福平っ子の育成」という学校教育目標のもと,「チーム福平」一丸となり,子どもたちを懸命に育ててまいります。

    また,「行きたい学校,帰りたい我が家,遊びたい地域」をキャッチフレーズに,学校・家庭・地域の三者協働による教育を積極的に推進したいと考えております。本校の教育活動に対して,御支援・御協力を賜りますようよろしくお願いします。

 

 

「たいへんな1年を乗り越えて!」

(令和3年3月)

 

 シンボルツリーの大楠が鮮やかな若葉に身を包む中、新型コロナウイルスへの対応に明け暮れた令和2年度が大詰めを迎えています。
 この1年は、子どもたちにとって、楽しみにしていた行事・学習を本来の形で実施できない、本当につらい日々が続きました。「どうして、いつもの運動会ができないんですか?」、「遠足に行きたいです」こういう声が校長室にもたくさん届きました。それらの声に応えることができないまま、中止や縮小の判断をせざるを得ませんでした。心から子どもたちに詫びることの連続でした。
 でも、休業が続くことで、学校に行くことの意味・楽しさを知ることができました。我慢を強いられる苦境を嘆くだけでなく、しっかり受け止めて前を向くことの大切さを知ることができました。知恵を絞り工夫すれば、新たなものを生み出すことができることも知りました。できれば経験したくなかった今年の状況ではありますが、子どもたちが得たものもたくさんあると前向きに考えたいと思います。
 年度が変わろうとする今、校内を見回すと、これまで学校を支えてきた6年生に代わって朝のボランティア活動を熱心にがんばる5年生の姿があります。朝、笑顔と大きな声であいさつするたくさんの姿があります。教室には、友達と笑顔で語らう姿と「聴き方名人」で授業に臨む姿があります。それらの姿から、「コロナに負けるな」の思いで子どもたちなりにがんばってきたこの1年をしっかり締めくくろうという思いが明確に伝わってきます。このたいへんな1年を乗り越えた子どもたちの更なる成長が本当に楽しみです。
 がんばれ、笑顔と「よさ」がキラリ輝く福平っ子!

 

 

「CHANGE!一歩前進するために!」

(令和3年1月8日)

 

 とどまるところを知らない新型コロナウイルス感染拡大が続く中、1,000人を超す大人数にもかかわらず、誰一人感染することなく、3学期を迎えることができました。これは、「子どもたちの学びの場を守る」という子どもたちにかかわるすべての大人の方々の強い思いとしっかりした対応があったからこそです。心から感謝申し上げます。
 さて、1年を締めくくる3学期のスタートに当たって、子どもたちに始業式で贈った言葉が「CHANGE!一歩前進するために!」です。この言葉には、今よりももっといい自分になるために、何かを自分から変えてみましょうという思いを込めています。得意分野を伸ばそうでもいい、苦手な分野を克服しようでもいい、自分なりに目標を定め、それに向かって何かを変えながら努力することを大切にしてほしいです。
 もう一つ、この令和2年度は、新型コロナウイルスのために、いろいろなことを変えることを余儀なくされてきました。この1年、自分がやりたいことができず、仕方なく変えざるを得なかった、言わば受け身的な対応から、今の状態をしっかり受け止め、自ら主体的に何かを変えていこうという前向きな気持ちをもってほしいという願い・祈りも込めた言葉です。
54日しかない3学期の1日1日を大切にしながら「CHANGE!一歩前進するために!」の気持ちをもって、今よりもっといい自分を目指して、がんばっていってほしいと思います。


 

さあ、待ちに待った夏休み!

(令和2年7月31日)


 7月31日、終業式を終えて帰る子どもたちには、いつものように明日から始まる夏休みに夢を馳せる笑顔がありました。10日間短くなったことよりも、これから自由に使える時間がたっぷりとあることへのうれしさ、希望が満ちているようでした。
 それにしても、新型コロナウイルスに翻弄された1学期でした。暑くなってもマスクが必要であったり、常に「密」を避けることを求める学校生活があったり、学校行事やPTA行事が悉く中止になったりで、誰もがやるせなさやストレスを感じる1学期でした。また、本当にすぐ間近にウイルスが迫っていることへの恐怖を感じる1学期でもありました。
 そんな中でも、福平小の関係者の中からウイルスに感染する人が出ませんでした。そこにあったのは、「子どもたちの学びの場を守る」という一念であったろうと思います。福平小に関わるすべての方々の思いと行動に対して、心から感謝申し上げます。
 さあ、子どもたち!31日間に短縮されましたが、自分で好きなことに取り組める夏休みの始まりです。夏祭りや花火大会のない、レジャーや旅行も制限つきという中ですが、思う存分休みを満喫してほしいです。できないことを嘆くよりも、できることに目を向けてみましょう。探せば、楽しみはいくらでもあると思います。このまとまった休みだからこそできる、自分の夢や目標にチャレンジする充実した日々を過ごしましょう!
 

笑顔あふれる学校生活がずっと続きますように!

(令和2年6月5日)

 

 梅雨に入り、雨に濡れたアジサイの鮮やかさが日ごとに増してきています。いつもの年と同じように季節は確実に巡ってきています。違うのは、子どもたちの学校生活がマスクとともにあること…。
 学校再開から1か月が経ちます。校内に子どもたちの笑顔があふれ、プールや校庭から歓声が聞こえてきます。子どもたちに日常の学校生活が戻ってきていることを実感します。学校では、手洗いと換気を入念に行う、座席や授業の形を工夫する等の対策を講じていますが、夢中になって駆け回る休み時間の様子を見ていると、「密」の状態を避けるのは、かなりの難しさも感じます。学校での感染拡大を防止するには、「ウイルスを学校内に持ち込まない」ことが何より重要だと改めて思います。
 今の学校再開を維持できているのも、各家庭での感染防止に向けたご理解とご協力があるからこそです。いつまで続くのかというストレスや今後に向けた不安はあるのも事実です。でも、元に戻ることを期待するよりもこれまでとは違う行動・考え方に変えていくことが必要なのかもしれません。それを求めているのが「新しい生活様式」です。
 学校でも子どもたちと職員とが一体となって、新型コロナウイルスの感染拡大の防止に向けた取組を愚直に進めていきたいと思います。保護者の皆様も、「新しい生活様式」に基づいて、更なるご協力をよろしくお願いします。子どもたちの笑顔あふれる学校生活がずっと続くように!

      福平っ子の皆さんへ

 ~5月7日・8日は「臨時登校日」です~

(令和2年5月1日)

 

 4月22日の2回目の休業から10日がたちます。できるだけ人との接触を避ける毎日で、皆さんのストレスもたまっていることでしょう。でも、皆さんのご家族をふくめ、多くの人が約束を守っていることで、鹿児島市では新型コロナウイルスの感染拡大が今のところ見られません。本来であれば、どこに行こうか、何をしようかと楽しみいっぱいのゴールデンウィークですが、もうしばらく我慢しましょう。
 そんな中ですが、5月7日(木)、8日(金)の2日間、臨時登校日として皆さんが学校に行ける日を設けます。学校では、皆さんの勉強に備えていろいろな準備をしています。野菜を植えるために農園を耕しました。英語の勉強を進めるために、AEAの先生と打合せをしました。プログラミングの学習を進めるために、ビジュアルソフト「スクラッチ」の勉強をしました。どの先生も、皆さんの笑顔を思い浮かべながら、準備を進めています。
 5月7日(木)、皆さんの笑顔と元気な「おはようございます」に会えることを心から心から楽しみにしています!

福平っ子の皆さんへ

~さあ、新学期が始まるぞ~!~

(令和2年4月3日)

 

 おおくすの葉っぱがきれいな緑に変わりました。桜も咲き始めました。新しい先生が着任されました。新しい教室も決まりました。新しい教科書も届きました。みなさんが、1つ上の学年になる準備がしっかりと整っています。あとは、福平っ子のみなさんの登校をまつだけです。
 やっと学校に行けるうれしさがいっぱいのみなさんと会えることを、心の底から楽しみにしています。新型コロナウイルスの感染の広がりが心配なので、「体温を計って、ハンカチ・マスクをもって」の約束は守って学校に来てくださいね。
 4月6日、みなさんのキラリ輝く笑顔をまっています!

 

福平っ子の皆さんへ

~このたいへんな事態をみんなで乗り越えましょう!~

(令和2年3月11日)
                                                            

 臨時休校になって、10日が過ぎますね。学校に行けない中で、皆さんがどんなふうに過ごしているのか、とても気がかりです。友達に会えず、一緒に遊んだり勉強したりできないのは、本当にきついでしょうね。
 もうしばらく新型コロナウイルスの感染の広がりが落ち着くのを待ちましょう。家の中ばかりで過ごすのもたいへんですから、時には外の空気もすいましょう。そのときには、感染リスクをできるだけ減らすために、風通しが悪くて人がたくさん集まる場所をさけることが大切です。
  元気な皆さんの笑顔に会える日が1日も早く来るように、心から祈っています。

「笑顔」で締めくくる3学期に!(令和2年1月)

 

 寒さに負けず元気に登校し、歓声を上げながら校庭を走り回る子どもたちの姿に、3学期が順調に滑り出したことを感じ、うれしく思います。
 1月8日の始業式で子どもたちに語ったのが、「笑顔で3学期を締めくくろう」です。人間、いつも笑顔でいることは難しいです。でも、笑顔でいることで周りを明るくし、何より自分自身が前を向く元気をもてる、笑顔にはそういう力があると考えます。「楽しいから笑顔でいるよりも、笑顔でいるから楽しくなる」を大切に、前向きな気持ちで3学期を過ごしていってほしいと思います。
 ただ、子どもたちが笑顔でいるには、かかわる大人の役割が大きいことは言うまでもありません。学校と家庭とが一緒になって、子どもの思いをしっかり受け止めながら、子どもたち一人一人が笑顔でいられる毎日をつくることが大切になります。
 わずか53日の3学期ですが、1年間の締めくくりに向かって「笑顔がキラリ輝く福平っ子」でいられるよう、職員一丸となって全力を傾注していきたいと思います。
  保護者の皆様、地域の皆様、令和2年も福平小、そして福平っ子の見守り・サポートををどうぞよろしくお願いいたします。

   

「One for all, all for one.」を大切に、みんなで感動を味わう2学期に!

(令和元年9月)

 

 44日間の夏休みを満喫し、様々な体験を通してさらに成長した子どもたちが学校に帰ってきました。学校生活への適応に少し時間のかかっている子どももいますが、ほとんどの子どもが残暑にも負けず、元気に校庭を走り回っています。まずは、スムーズな滑り出しができていることをうれしく思います。
 運動会や持久走大会などたくさんの行事がある2学期、子どもたちに大切にしてほしいこととして語ったのが、間もなく我が国で開催されるワールドカップラグビーにちなんだ「One for all, All  for  one.」です。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」と訳されるこの言葉には、ラグビーのチームプレイの精神が込められています。チームの勝利のためにという目標に向かって一人一人が責任を持って役割を果たすとともに、チームが勝つためには、一人でも欠けてはいけない、みんな一人一人が大切な存在だということを伝える言葉です。この言葉の精神は、チームで協力していろいろなことに取り組む子どもたちの学校生活にもつながるものです。
 「一人一人がクラスや学年というチームのために、クラスや学年が一人一人のために」、全員が自分の良さを生かしながらチームの一員となって、またチームのみんなが一人一人を大切なチームの一員と考えて、運動会をはじめ、様々な場面で素晴らしい感動を味わい、共に成長する2学期を過ごしてくれることを心から期待します。

 

自ら命を守る、約束を守る夏休みに!(令和元年7月)

 

 令和の元号発表とともにスタートした1学期が終わりました。この1学期、個々にはいろいろありながらも、1013人の子どもたちが無事に終えたことを素直に喜ぶとともに、子どもたちや学校をあたたかく見守り力強く支えていただいた保護者、地域の皆様に心からお礼を申し上げます。
 さあ、44日間の夏休みが始まりました。今年は、熱中症対策として8月1日の出校日をなくしたことから、8月21日までの約1か月、子どもを家庭に返すことになります。
長い休みの気がかりは、何と言っても子どもたちが無事に過ごすこと。その次にくるのが、休み中の過ごし方、なかでもゲーム・インターネットとのつきあい方です。子どもたちには、楽しさ・便利さの陰に潜む様々な危険性に気づく力、判断力は十分ではありません。やはり、そこには保護者の指導と見届けが欠かせません。ネット依存やネットトラブルから子どもたちを守れるのは、まずは保護者です。何より大切なことは、その使い方のルール・約束を親子でしっかり語り、それを守らせることだと考えます。保護者が一方的に決めるのではなく、子ども自身にここまではやる、これ以上はしないという、自分自身の心をコントロールするような約束をし、それをきちんと守らせることを大切にしていただきたいと思います。
 普段できないことにじっくりとチャレンジしながら、それぞれのもつ「よさ」がさらに広がる充実した夏休みとなりますように!

 

   一人一人の「よさ」がキラリ輝く福平小に!(平成31年4月)

 

 本校のシンボルツリーである大楠が鮮やかな新緑で子どもたちを見守る中、5月には「令和」と元号が変わる、新しい年度が始まりました。
 期待と不安と緊張の中、入学してきた1年生をはじめ、どの学年・学級でも新たな学年のスタートに向けてやる気に満ちた子どもたちの眼差しや笑顔が見られることをたいへんうれしく思います。
 さて、今年度、本校は、学校教育目標を次のように変えました。

 

「よさ」を生かし、伸ばし合うキラリ輝く福平っ子の育成

 

 子どもたちは、どの子も「よさ」をもっています。その「よさ」は、成長とともに増える・磨かれるものであり、他者に見出されるものでもあります。
  子ども同士がお互いに友達の「よさ」を探す行為は、その友達に関心を寄せることであり、相手を大切な一人の仲間として認めることであり、さらに思いやりや優しさをもつことです。また、見つけてもらった側も自分に関心を向けてもらえた喜び、「よさ」を見つけてもらえたことへの感謝、そして自分に対する自信を身につけていきます。「よさ」を知り、認めてもらうことによって、「自分にはよさがある」という自信や自己肯定感、「自分は役に立っている」、「必要とされている」という自己有用感、さらに未来に向かってよりよい自分であろうと努力する向上心が育まれると考えます。また、他者とのかかわりを通して、それぞれの「よさ」を認め、伸ばし合う過程を経て、相互の信頼関係やつながり、絆を生み出すなど、集団の高まりにもつながることを期待しています。この一人一人が備える「よさ」に着目し、「よさ」に気づくこと、生かすこと、伸ばすことを学校経営の中心に据え、教育活動を展開していきたいと考えます。 
 今年度の福平小は、学級数40(うち、特別支援学級10)、児童数1、015人でスタートしました。その子どもたちに対して、総勢67名の職員が一丸となって、「キラリ輝く福平っ子」の育成に、全力を注いでまいります。これまで同様、保護者の皆様のご理解とご協力、そして、地域の皆様のバックアップをどうぞよろしくお願いいたします。

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