勧学祭を開催しました

本校は5月11日を開校記念日としており、毎年、この日に各界で活躍されている卒業生をお招きして講演会を実施しています。
今回は、第12回全国和牛能力共進会(和牛オリンピック)県推進委員長(チーム鹿児島監督)として鹿児島の優勝に貢献された坂元 信一(さかもと しんいち) 先生にご来校いただき、「勉強嫌いだった私が、和牛を通じて思うこと」という演題で講演をしていただきました。
講演では、和牛の定義、種類数、個体識別の実際、肉の等級についてなど、写真や動画を使いながら紹介してくださいました。また、苦労したことや、どのような牛が高い評価を得るのか等、専門的な内容も交えながら全国和牛能力共進会でのお話もしてくださいました。
前の大会で負けた原因を調べて一つ一つ解決していったことが、今回の和牛オリンピックでの好成績につながったというお話は、生徒の勉強や部活動に対する取り組み方にも参考になるものがあるのではないでしょうか。
そして、和牛の交配には遺伝子解析を活用していること、肉の味を判定するのに化学的な成分を分析していることなどのお話もあり、よりおいしい肉をつくるために畜産に携わる方々が日々努力なさっていることがよくわかりました。
講演の後半で、先生は、
「肉牛は自分で自分の一生を決められません。皆さんは命の大切さをよく考えてください。私は『努力より夢中』という言葉を大切にしています。夢中になるというのは皆さんにとって大事なことだと思います。そして、孝行というのは親だけでなく人を大切にすることだと思うので、皆さんにも心がけてほしいです。人生を振り返るとためにならない勉強はないと思うので、一日一日を大事に過ごしてください。」
とお話されました。
生徒の感想文には
「先生のご講演にもあったように、『なぜか勝った』ということはあっても負けたことには必ず理由があって、それを自分なりに追究していくことが次の進歩になるんだと思いました。」
「牛肉が一番好きです。鹿児島の和牛はすごいんだなと改めて実感しました。見えない部分の努力と苦労があるから、日本一を取れたんだなとわかりました。」
「焼き肉のお店には5年以上行っていないですが、これを機会に行ってみようと思いました。」
など、講演を通していろいろなことを知り、考えたことが書かれていました。
生徒にとって大変貴重な時間となりました。
坂元先生、お忙しい中を講演してくださり誠にありがとうございました。