3月10日

2020年03月10日

 今日で国公立大学の合格発表がほぼ終了しました。今日発表の大学は,個別試験が4教科5科目にわたる東大や京大などでしたが,さらに発表の遅い大学があります。東京芸術大学です。この大学の個別試験は特徴的で3次試験まであります。大学の合否は,センター試験と個別試験の総合で判定されますが,大学によってその比率や扱いは異なります。1・2年生も進路学習の中で志望校については調べているでしょうが,いくつかの大学を比較してみるとその特徴(大学入試は,こんな学生がほしいという大学のメッセージ)がわかるので,比較してみましょう。時代によっても変化していきます。来年度からは新テストになり,注意していく必要がありますね。

 古い話ですが,私自身が受験した時代は,国公立大学は一校しか受験できず(前期後期などなかった)失敗したら,国公立大学の道は閉ざされるという状況でした。となると安全志向の出願が多く,共通一次で目標の点数が取れなかった私は,2次試験科目を考えて出願。行きたい大学の受験を断念したわけですが,学部学科だけは絶対に妥協せずに受験校を決めました。

 受験のために慣れない土地へ一人での旅行はとても不安でした。試験の前日は大学の近くの小さなビジネスホテルに泊まり,夕食は一人で外にでたものの,コンビニなどほとんどない時代。ホテル近くの飲食店で食事をとりましたが,とにかく早く食べて早く店を出たかったという記憶しかありません。今みたいに携帯があるわけではないので,試験前夜に一人でいるのはとても寂しく感じましたが,でもこの孤独の中で,これまで勉強してきたことを思い出し,最後の確認をし,大丈夫大丈夫と言い聞かせて受験に臨みました。みなさんも今,一人の時間があると思います。携帯を離れたところにおいて,一人でいろいろと考える時間を持つことは,自分をしっかりと見つめることにつながります。こういう時だからこそ,一人の時間も大事にしてくださいね。

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