学校長あいさつ


 
皇徳寺中学校の朝のテラスは賑やかです。部活動の生徒達がボランティア活動として西門からテラスまで,毎朝掃き掃除をしてくれています。テラスに出るとその部活動生の明るく元気な挨拶と美しく掃き清められたテラスが迎えてくます。そして,生徒会活動の一つに,ハイタッチ運動があります。私も生徒会と一緒にこの運動に参加させてもらっています。ニコニコ笑顔でハイタッチをしていく生徒。それまで沈んだ表情であったのに,ハイタッチの瞬間に満面の笑顔になる生徒。両手いっぱいに手を広げて,元気にハイタッチをしていく生徒。浮かない顔のままハイタッチをしていく生徒。たまにですが,すうっと通り抜けていく生徒。次の日には,屈託のない笑顔で,ハイタッチをしていく生徒がいれば,昨日の笑顔とは打って変わって,さえない顔をしてハイタッチをしていく生徒もいます。生徒によっても日によっても表情は様々です。朝の生徒たちの表情を見ながら,昨日は何があったのだろう,今朝は何があったのだろうと,つらつらと考えながら,ハイタッチをしています。特に気になったときには,声を掛けることもあります。すると大概は,「元気です」「大丈夫です」と返事が返ってきます。生徒一人一人それぞれに,命をつなぐために流れている時間があるのだなと実感しながら,その中で,我々大人が関われることは何だろうかとつい考えてしまいます。 
 さて,「風をつかまえた少年」と言う映画を知っているでしょうか。先日NHKが朝の番組で取り上げていたので気になっているのですが,実はまだ私も観たことはありません。この映画は,ノンフィクション映画です。アフリカの貧しい村に生まれ育った少年が,村を救うために風力発電に挑戦するというストーリーです。村人どころか父親からも,「そんな無駄なことは止めろ」と頭から否定され理解してもらえませんでした。しかし,「世界の誰かが作った物なら自分にも作れる」と,そう信じて様々の苦難を乗り越えて風力発電に成功し,電動ポンプで吸い上げた水を畑に通して村を救います。
 私たちは自覚して生きているわけではありませんが,人にはそれぞれ果たすべき役割があること,だから「夢」をもってしっかりと生きて行くこと,その「夢」を実現するために,小さな努力を積み重ねていくことが大切であるということを改めてこの映画を通して考えることでした。
 我々大人は,子どもたちの未来につながる夢探しやその夢実現に向けて努力している背中を応援し続けるものでありたい。
 新しい年が始まりました。令和という時代になって初めての新年です。それぞれのご家庭では,どのように正月を迎えられたでしょうか。年の初めに,何か大きな夢や目標を決めて,今年も,「挑戦」の年にしたいものです。

 

皇徳寺中学校校長 神薗 良和

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