いじめとたたかう(いじめ防止強調月間)

2020年06月26日

 

 残念ながら,いじめがひとりでになくなることはありません。

 子どもたちは人間形成の途中であり,自分が差別の心を持っていることに気づかないときがあります。

 自分のしていることは「冗談」であり,「悪ふざけだ」と言います。

 いじめではなく「いじりだ」と。

 

 谷川俊太郎さんは,「生きる」という詩の中で

「隠された悪を注意深く拒むことが生きることだ」と書いています。

 ここに書かれている「隠された悪」とは,自分自身の心に隠れているものも含まれているのでしょう。

 

 いじめを見て見ぬふりをするのも,いじめです。

 クラスの中で寂しい思いをしている友だちに声をかけないのもいじめです。

 もちろん,心ない無視も。

 子どもも,大人も,そこにいる全員が「私たち自身の中にある他人への悪意・軽視・蔑視・無視を注意深く見つめ続け,取り除くのだ」と,いつも努力し続けること,いっときのいじめの解決で満足するのではなく,常にアンテナを張り,周りの人に感謝と思いやりを向け続けることが,いじめと闘うということだと思います。

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