生きる力

2021年02月16日

 図工の時間,子どもたちがのこぎりや釘と金づちで作品を作っています。まだ完成していないので,完成したら,いくつか見ていただけるかもしれませんね。

 

  この4時間で,金づちで指をたたいたという子や,のこで手を切った子はほとんどいません。私たちが子供のころのほうが,けがははるかに多かった気がします。

 そういえば,12月に作った版画も,彫刻刀でけがした子はほぼいませんでした。

 

 器用,というより慎重派の子が多いイメージです。けがをしないように,けがをしないように,すごーーく気をつけて作業しています。( ´∀` )

 

 危機管理が徹底していてけががなくいいことなんですが,昔の人間としては,もう少しわんぱくさやたくましさがほしいなと思ったりもします。

 

 私が子供のころは,鉛筆削りなんてものはなくて小刀で鉛筆の手入れをして(ついでに消しゴムまできざんで親に怒られたり),のこや釘で遊び道具作るつもりで小枝や木切れを集めて,完成してみたら全く何の役にも立たない得体のしれないものが完成してたり,そんなものに妙に愛着がわいて捨てられなくなって,名前まで付けて(「〇〇3号」とか・・・)家まで持って帰ったら,やっぱり怒られて風呂の焚き付けにされてたり。・・・すみません,私だけでしょうね。

 

 でも,そんな一見何の役にも立たないような経験も,いつしか「生きる力」になっていました。

 

 学校は,カリキュラム化され,大変効率よく学びをスケジューリングしてあります。

 

 しかし,それでは埋められない穴があることも事実です。

 

 だから,昔の人たちは「よく学び,よく遊べ」と言ったのでしょう。生きる力が身につくには,その両方が必要だと。

トップへ