学校長あいさつ

 令和6年4月、本校は創立146周年を迎えます。
 校名である「名山」は、その名のとおり「名山堀」に因んで付けられました。
 名山堀の名前の由来ですが、昔、この堀には鶴丸城の泉水や堀の水が流れ込んでおり、また、錦江湾の満干に伴い豊かで清い水面が広がっていました。そこに、美しい桜島の雄姿が映し出されていたことから、名山堀の名が付けられました。そして、旧学校がその名山堀のほとりにあったことから、校名が「名山小学校」となりました。
 では、本校の特色を3点紹介します。

 

1 多くの施設や名跡に囲まれている学校
  校区は鹿児島市のほぼ中心に位置しており、学校周辺には、鹿児島市役所、鹿児島市教育

 総合センター、裁判所、鹿児島第3合同庁舎などの官公庁が建ち並んでいます。学校西には

 交通量の多い国道10号線をはさんで、自然豊かな城山を眺めることができます。また、国

 道沿いには鹿児島県歴史資料センター黎明館、県立図書館、鹿児島市立美術館、県立博物館

 などの文化施設が点在しています。学校東には、雄大な桜島を臨み、かごしま水族館や北埠

 頭があり、学校南には、鹿児島市一番の繁華街天文館に隣接したデパートや数多くの商店、

 銀行などがあります。そして、学校北には、薩摩義士碑や私学校跡等の歴史的遺跡が残り、

 多くの観光客が訪れるエリアになっています。学校ではこれらの施設を縦割りグループで訪

 問する活動「名山探検隊」を20年以上実施しており、この活動は学校行事の核となる取組

 となっています。

2 県内で唯一、「日本語教室」が設置されている学校
  日本語教室は本市の小中学校に在籍しており、外国から来ている児童生徒や外国から帰っ

 て来た児童生徒を対象に、主に日常生活や学習に役立つ日本語を一人一人の実態に即した指

 導を行うことで、生活や学習への適応・促進を図るための通級教室です。また、学年相応の

 教科等学習に結び付く日本語力を養うとともに、日本文化を紹介し、日本への理解を深める

 ことも目指しています。今年度は18名の児童生徒が日本語教室に在籍しており、全校での

 集会活動等での交流の機会を生かしながら、学校の国際理解教育を進めているところです。

3 学校・家庭・地域が一体となって子どもを育む学校
  具体的な活動として、毎日の登校での地域PTA見守りによる集団登校、月に一度の校区 

 コミュニティ協議会と校区あいご会が主催する「日曜城山登山」、また、保護者で構成され

 ている「名山小応援団」が毎月実施するふれあい活動など、家庭や地域が一体となり子ども

 たちの健全育成を目指した取組を進めています。

 学校では全教育活動を通して教育目標である「人権尊重の精神をもち、人間性・創造性豊かで、たくましく共に生きようとする名山の子の育成」を目指していますが、そのためには家庭や地域の協力・連携が不可欠です。
 今後も、保護者や地域の方々の温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
                               

                                   名山小学校長

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