桜峰の幕が下りる時…

夜中の雷雨は心配しましたが、満開が近付く桜並木は健在です。今日で長い桜峰の歴史に幕が下ります。

校舎裏のコケ類は水を含んで鮮やかな色です。今日は校舎の内外をめぐります。

子どもたちが毎日、希望をもって登校し、満足の顔で下校した児童玄関の靴箱も今は空っぽ。

よく頑張りました。

ここでほっとした時間を過ごした子も多かったことでしょう。


泣き、笑い、考え、学級という空間で過ごしました。

本の世界に入り込んだ子

理科の実験に目を輝かせた子

絵や工作で自分を発揮していた子


豊かな情操を養った子

様々な集会を開き、自分の意見を発表した子

桜峰のスローガンを見ながら友と食べた給食

歯みがきの時は錦江湾や桜に目を奪われ、昼休みや体育の時に走り回った運動場

幼稚園の子たちと交流した桜峰幼稚園の園庭には静かに風で揺れるブランコ

満開の桜

あと1時間したら、手元を離れる鍵のセット

高め合う素晴らしい職員と共に笑い声がいつも聞こえた職員室。見通しをもって2カ月先まであるカレンダーは、もう4月分以降は誰も目にすることがありません。

【桜峰随想】
今日、桜峰小学校は静かに、しかし確かにその歴史の幕を閉じます。しかし、今この瞬間、胸の奥に広がる想いは、決して「終わり」という言葉では表しきれません。校舎の壁、図書館の匂い、桜並木の風、子どもたちの笑い声──ここに積み重なった時間は、消えるどころか、より鮮やかに心に宿っていきます。
保護者の皆様、地域の皆様。桜峰小学校は、皆様とともに歩んできた学校でした。運動会のテントを立てる音、見守る瞳のあたたかさ、行事ごとに寄せてくださった励ましの言葉。子どもたちは、そのすべてに支えられて成長してきました。皆様がいてくださったから、ここは「学校」を超えて、「ふるさと」と呼べる場所になったのだと思います。
閉校は、寂しさを伴います。でも、それ以上に感じているのは“誇り”です。桜峰小学校で過ごした子どもたちは、出会い、学び、乗り越え、笑い、涙を流しながら、一歩ずつ前へ進んできました。その姿は、ここに関わるすべての人の宝物であり、これからの人生を照らす光です。
校舎は閉じても、ここで育った心は閉じません。むしろ、その光は次の場所へと持ち運ばれ、さらに広がっていくはずです。
どうか皆様、桜峰小学校の歴史を「終わったもの」としてではなく、「心に残るもの」として抱き続けてください。私たちが共有した日々は、確かにここに存在し、これからも子どもたちの未来の背中をそっと押し続けてくれるはずです。
長い間、桜峰小学校を愛してくださり、本当にありがとうございました。
そして、これからもどうか──子どもたちの歩む道に、変わらぬあたたかさを。
桜峰小学校第38代校長 大迫 誠
