学校長あいさつ
未来を支える生徒を育てる
武中学校 校長 坂中 裕一
今、日本では2040年に向けた教育改革が進んでいます。次期学習指導要領に向けて、中央教育審議会では「自らの人生を舵取りする力」、「民主的で持続可能な社会の造り手の育成」をキーワードとして、子どもたちが単なる社会の構成員ではなく、主権者意識をもち、対話と合意のできる子どもたちを育てたいという思いで、熱い議論がなされています。私たち教職員に限らず、子どもたちを取り巻く大人たち全てが、ここに至る背景を知る必要があると思います。
2050年には人口が一億人を割り、生産年齢人口、要するに国家予算の基礎となる税金を納める者が全人口の5割となる厳しい社会が想定されています。この5割の者で高齢者や年少者を支えていかなければなりません。このことは、一人ひとりの子どもの可能性を最大限に開花させなければ、社会が立ち行かなくなるいう危機が迫っていることを意味しています。私たちが未来に向けて育てている子どもたちは、誰ひとりとして見逃すことなく大切に育てていかなければなりません。
令和8年度の学校教育目標は「自他を大切にし、共に成長する生徒の育成」です。この学校教育目標を達成するための「めざす教師像」は、
① 生徒に対し、もてる愛情を惜しみなく注げる教師
② 生徒理解を基本とし、生徒情報を深掘りしながら対応できる教師
③ 生徒の変容を待てる諦めない教師
④ 生徒の進路実現に向けて日々の授業を大切にできる教師
の四点としました。特に、「生徒に対し、もてる愛情を惜しみなく注ぐ」こと、「生徒の変容を待てる諦めない態度」は、武中学校の素直でエネルギッシュな生徒本来の姿を生かしていくために必要な取組みであると考えています。
また、学校では、タブレット端末を利用した授業などICTの利活用が進んでいます。また、AIの加速度的な進化は、人間ならではの再定義が必要であり、AIにはできない「情熱」、「人間としての意思」、「共感」、「リーダーシップ」、「五感を通した判断」といった、人間ならではの力を育てることに重点を置いていく必要があります。そのためにも、生徒を主体とした学校行事の充実、そして対話と協働を大切にした授業展開など、非認知能力の育成を図る学校経営を進めていきたいと考えています。
昨年度も申し上げましたが、武中学校の生徒たちを支えるのは,教職員や保護者だけではありません。地域の方々,武中学校の卒業生など,多くの方々が見守ってくれています。多感な時期を過ごす生徒たちが切磋琢磨しながら充実した中学校生活を送ることができるように,ご協力のほどよろしくお願いいたします。
