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読書に親しむ秋

2019年11月11日

よか肌もっごわんなあ――。

という鹿児島弁のあいさつが年配者の間で聞かれる季節となりました。

これは,「気持ちのいい気候ですね」という皮膚感覚に根ざした豊かさがあふれる言葉です。
 そんな気持ちのいい季節である秋は,読書にも最適な秋です。

最近,改めて読書の大切さを実感したニュースがありました。

皆さんも御承知のように,今年度のノーベル化学賞に輝いたのは,日本の吉野晃(よしのあきら)教授でした。吉野教授の功績は,現代に欠かすことのできない携帯電話やパソコンなどに用いられるリチウムイオン電池の発明者の一人ということでした。

リチウムイオン電池は,今世界中の大きな課題である環境問題の解決策になると考えられており,今後も期待が持てるものです。
 ノーベル化学賞を受賞した吉野教授が,化学に興味を持つきっかけとなったのは何だったのでしょうか。受賞後のインタビューの中で次のように話されています。

「私が化学に興味を持ったきっかけは,小学4年生の時に先生が勧めてくれた1冊の本でした。その本はマイケル・ファラデーが書いた『ローソクの科学』という本です。」
 なぜロウソクは燃えるのかなど化学の原点が書かれた本を吉野少年は読みふけったと言うことです。どうか,この秋は親子で良い本を選び,読書に親しまれたらいかがでしょうか。

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