「子どもに向かい合ってほしい。」

2019年06月02日

 授業参観後のPTA教育講演会では,「睡眠不足とメディア漬けから子どもを守る」と題して,増田クリニック院長の増田先生に「ネット・ゲーム・スマホの長時間使用が子どもに与える5つの影響」について御講演をいただきました。お話ではインターネットゲーム障害疑いの子どもが低年齢化傾向にあること,2歳児の4割強がネット・ゲームに夢中になっており,年齢が上がるに連れて割合が増していること,ゲーム・スマホを止めさせようとするとイライラする割合も2歳児から2割を超していること,宿題をしてからゲームをすると学習内容が記憶から消えてしまうこと,親がゲーム・スマホに熱中する家庭の子どもはそうでない家庭の子どもに比べてゲーム・スマホに熱中する割合が高いことなどについて,データを基に御紹介いただきました。御講演の中での「2歳児は言葉やいろいろなものへの興味がわく時期。そんな時期には自然に触れさせたり,本に親しませたり,いろいろな体験をさせるなど,脳がゆっくりと育つような刺激が必要です。そんな時期にスマホ・ゲームのような強烈な刺激を脳に与えていることが大きな問題です。」「親がスマホ優先で『後で』とか、『今,忙しい』とか言って,子どもの話を聞いていないということはありませんか?子どもに向かい合うべきときにしっかりと向かい合うことが子どもにとっての何よりの宝です。それが,子どもをゲームやスマホから守るということになります。」とのお話が印象的でした。

 御講演の設定時間が短かったためにお話では触れられませんでしたが,配布資料の最後の方に「依存予防で家庭で取り組むこと」「親として気を付けること」「子どもにやらせない理由をしっかり話すこと」などが掲載されていますので,ぜひ御一読ください。

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