科学への誘い(いざない)~10月便り~ その2

2023年11月10日

 視界一面に黄金色にたなびく稲穂が、秋の深まりを知らせてくれます。

 

そこで、今月の言葉は「実るほど 頭を 垂れる 稲穂かな」を掲示しました。

2019年、ノーベル化学賞を受賞された 吉野彰先生(リチウムイオン二次電池の発明者)の好きな言葉として紹介されたこともあります。

 

 また、以前育てたイネで、秋の展示をしてみました。

「一粒のコメは、春から秋の半年間で約1,600粒になる。」我々が食しているコメは、すごい生命力を育んでいるのですね。

 

 1910年頃、台湾の亜熱帯や熱帯地域で、コメのジャポニカ種の栽培に尽力した、日本人の磯永吉・末永仁がいます。この2人は、“農業は科学”を掲げ執念の品種改良に半世紀近く取り組み「蓬莱米」を世に生み出し、今尚、台湾では尊敬され続けています。

 

温暖化などの気候変動の影響を感じられる今、日本のおいしいお米が、食べ続けられるよう環境問題にも興味を持ち続けたいものです。

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