「米盛文庫」今年度も寄贈していただきました

伊敷小の図書館には、本校卒業生である米盛庄太郎さんが寄贈してくださった「米盛文庫」があります。庄太郎さんは、1895年(明治28年)に伊敷町脇田に生まれました。その頃の人々の暮らしは貧しく、庄太郎さんも小学校に通いながら、草刈りなど家の手伝いをしました。
　庄太郎さんは、大正10年に建設会社(米盛建設)を設立されました。誠実で努力を惜しまない庄太郎さんの会社は発展し、大きな会社になりましたが、庄太郎さんは自分はもとより、家族にも贅沢を戒め、地域に貢献することを忘れませんでした。
　米盛文庫には、「自分が小学校の時は、思うように本を読めなかったので、後輩の伊敷小の子供たちにはたくさん本を読んで、立派な人に成長してほしい」という願いが込められています。
　米盛庄太郎さんは、昭和50年に80歳で亡くなりましたが、今現在もその遺志をついで、米盛誠心育成会の方々が伊敷小の子供たちを温かく見守ってくださっています。
　令和５年度は18冊の本を寄贈してくださり、米盛文庫は総計711冊になりました。
　子供たちには、庄太郎さんの願いを受け止め、たくさんの本を読んで、将来、社会に貢献できる立派な人に育ってほしいものです。