響く 本物の音

2023年09月13日

昨日,芸術鑑賞会があり,『かごしまアートネットワーク』の6人の皆様が来校されました。最後に撮った集合写真です。それではどんな内容だったのかお知らせいたします。

それぞれの楽器を紹介してくださいました。まずは,津軽三味線です。弦が3本あるので『三味線』1本だと『一味線』になってしまいます。いみしん…意味深ですね。

篠笛です。篠竹(しのだけ)という竹から作られた横笛です。『メリハリ』の音の違いも教えていただきました。

同じ竹でも『真竹(まだけ)』から作られた『尺八』です。長さが一尺八寸(約54cm)あることから名付けられたそうです。子どもたちが持っているリコーダーに形は似ていますが音を出すのは簡単ではありません。

これは桐の木が土台の『箏(こと)』です。通常は横にしていますが立ててみると180cmほどあり,『柱(じ)』というもので弦の長さを調整し,音の高低を出すそうです。弾く指には象牙で作られた箏爪がありました。※30℃ある体育館の中で心苦しく思うことでした…。

これはよく知っている『和太鼓』です。製作しているところを見学に行ったことがありますが,牛の皮を少しずつ少しずつ広げながら作られていきます。

『奏(かなで)』という曲を弾いてくださいました。表裏の音の高さで2種類ですが叩き方によって無限に広がりました。子どもたちからも「かっこいい…」

思わず前のめりになる子も。素晴らしい響きに息をのむ子どもたちです。

宮城道雄作曲『春の海』 箏と尺八の二重奏です。 高級な料亭の玄関に流れていそうな曲です。もっと分かりやすく言えば,正月にテレビで桜島と初日の出の写真を使って「明けましておめでとうございます。」という時によく使われるBGMです。

ワークショップでは子どもたちが演奏に参加しました。和太鼓があってよかったです。篠笛や津軽三味線はとてもじゃないですが一朝一夕にはできませんから。

楽しく演奏することが一番ですね。それが音楽ですから。

各学年一人ずつ2班に分かれました。「いいなあ,5・6年生はみんなできる…」という1年生のつぶやき。

別班です。話題になりそうな別班です。

篠笛の繊細な音色が響き渡りました。

『春風(しゅんぷう)』という曲です。同じ『春』が付く先ほどの箏と尺八二重奏とは曲調もリズムも全く違いました。

子どもたちもリズムをとったり体を揺らしたり。

奄美三線(あまみさんしん)という楽器です。三線(さんしん)の弦は沖縄では白色,奄美では黄色が一般的だそうです。『朝花節』や子守唄の弾き語り。寝落ちしそうでした。離島の「ありがとう」も教えていただきました。

馬の皮で作った太鼓を鳴らして演奏に参加した子もいました。

『津軽じょんがら節』です。右手で音を出すだけでなく左手で弦を弾き,複雑になっていくそうです。津軽三味線は桜島地域にも有名な三きょうだいがいらっしゃるそうです。

にじむ汗も時間も忘れるような芸術鑑賞会でした。

最後は『涙そうそう(なだそうそう)』古いアルバムをめくりたくなりました。

透き通った声と演奏がここ(体育館)だけでなく,心にも浸み込んでいくかのようでした。

自分の言葉で感想をお伝えしました。これは「感想を言ってくれる人?」と言って手を挙げた後の様子です。本校の子どもたちは思ったこと,感じたことを素直に伝えられます。

今日の経験は,また子どもたちの心の1ページに刻まれることでしょう。

5年生の子どもたちが代表でお礼の言葉を伝えました。6人の皆様も温かい目で子どもたちを見つめ,うなずいておられました。子どもたち,日記や作文に書いたらまた見せてくださいね。この場を借りてアートネットワークの皆様,本当にありがとうございました。

【今日の献立】牛乳,鮭そぼろご飯,秋の味覚汁,ぶどうゼリー

今日は鮭そぼろご飯でした。鮭はお寿司屋さんでも人気でどこかで『秋のサーモン祭り』が開催されそうです。鮭の身はほんのり赤みがありますが,“白身魚”に分類されます。鮭が食べる海老やカニに含まれるアスタキサンチンがこのような色にさせているのです。スーパーでは物価高騰の波でお弁当の定番“焼きサケの切り身”が小さくなった気がしますが,食欲をそそる色です。(私見…いつもですが。)

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