巨人の肩の上に立つ

2023年10月03日

観測史上最も気温が高かったという今年の9月でしたが、気候もカレンダーを知っているかのように、10月になって秋めいてまいりました。運動場の北端からの山側は雄大な御岳です。振り返ると…

いつも以上に海の青さが際立っていました。沈黙しながら海の底を潜水艦で見たい衝動に駆られます。

ムベの実も少しずつ大きくなってきました。色付き、子どもたちと収穫したら青果市場に出荷します。

突然ですが、4月末の新校舎説明会の写真をここで入れたということは…

ついに校名が決定いたしました。報道で御存知の方も多いと思いますが、あらためてお伝えします。『桜島学校』です!!!これから2年半の過程が楽しみです。

さて、2年生の子たちが虫かごの周りに集まっていました。「カマキリを見付けたんだ!」と話していました。見付けた瞬間はインスタの動画で確認した保護者様も多いでしょう。

夏のカマキリは緑色ですが、この時季は茶色っぽい服に衣替えしているカマキリです。なぜなのかは…考えましょう。

3年生はW支援員と国語での話合いを進めていました。意見を交わせる雰囲気はとても大事ですね。

4年生の国語は今日も黒神小学校の子とつないで学習を進めていました。今日の午後はまたこちら(桜峰小)に来て、合同で体育の学習をするということなので、明日紹介します。

5・6年生の社会科です。子どもたちは担任の先生をリスペクトしていることがよく伝わってきます。堂々としてください。少し猫背ですよ。

6年生は桶狭間の戦い以降ですか。大河ドラマであれば最初あたりですね。どうする6年。

1年生の算数では『8+5』ノートの下には②と③。子どもたちがどう考えているか分かります。

担任の前で説明していました。話をすることが大好きな担任ですが、子どもたちの説明の時には決して多くを語りません。

じっくり考えます。何となくロダンの作品と重なってきました。

発表のために大切な所を赤鉛筆で印を付けているようです。勉強したいという思いが姿になります。よく子どもたちは大人に「どうして、勉強ってするの?しなければいけないの?」と尋ねます。私は『巨人の肩の上に立つためかな。』と答えます。…桜峰随想にて。

【今日の献立】牛乳、コッペパン、ペンネのミートソース和え、アーモンドサラダ

ペンネは斜めにカットされたマカロニがペン先に似ているために名付けられたそうです。表面のギザギザや空洞の部分にソースが絡まっておいしくいただくことができます。これならコッペパンに挟んでも違和感はないかもしれません。また、アーモンドサラダも含め、給食ではよく豆類が出ますが、家庭で登場する比率が減少しているからという見解もあるそうです。マメに摂取しましょう。

【桜峰随想】

ノーベル賞が発表される時季になりました。今年、生理学・医学賞に選ばれたのはコロナワクチンの開発に尽力したカタリン・カリコ氏とドリュー・ワイスマン氏でした。ワイスマン氏は、若い世代が科学を学ぶことの意味について問われると、「社会が前に進むためには科学が必要です。わたしたちは子どもや孫、すべての人たちに、科学こそが世界を進展させるものだと伝える必要がある」とインタビューに答えていました。

 勉強の必要性を考えた時に、『巨人の肩の上に立つ(乗る)』とは『先人の積み重ねた発見の上に、新しい発見をすること』のたとえです。最初に用いたのは12世紀のフランスの哲学者、シャルトルのベルナールであると言われていますが、この言葉を有名にしたのは万有引力を発見したアイザック・ニュートンです。彼は科学の進歩について、次のように語っています。“If I have seen further, it is by standing on the shoulders of giants.”( 私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩に乗っていたからです。)

人間が巨人の体を懸命に登っていくとこれまで見てきた景色とはまったく違うものが見え、肩の上に立ったならば、見渡せるものはどれだけ広がるでしょう。学問や経験を積むことによって広大な景色を子どもたちに見せるのが我々の使命であると考えます。

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