ありがとう。卒業生

2024年03月22日

 

早春の冷たい空気が肌に当たる今日、第77回卒業証書授与式が挙行されました。

6年間、今日までの登校日は1238日でした。

式場には美しい花たちが入場を待っていました。花瓶の中、誇らしげにシャンと胸を張っています。

卒業証書授与の様子です。つい昨日のブログと比べてしまいます。

2人なので、全文、読みました。小さな声で「おめでとう。」に、しっかり目を見てうなずいていました。

振り返ると在校生や保護者、地域、御来賓の皆様がいます。

在校生の中には未来の自分と重ねている子もいるかもしれません。

校長式辞・教育委員会告示と続き、PTA会長様のお祝いの言葉

『これから時には向かい風が吹くこともあるでしょう。しかし、大空を舞う鳥や飛行機は追い風よりも向かい風の方が“揚力”が働き、上に向かおうとする力が大きくなります。ぜひ、向かい風を使って大きく羽ばたいてください。(抜粋)』…PTA会長様は「校長先生が作るブログはたま~に感動することがあり、それが爆発的感動です!」と話されましたが、今日の会長さんの話も感動ものでした。

鹿児島市長メッセージの代読は、桜島支所のT様。市長メッセージだけでなく、思い入れがある子どもたちに優しく語り掛けてくださいました。「新設 桜島学校では最初の卒業生になりますね。」と。

祝電披露では、前任のN教頭の『QRコード』を読み込んだものを上映しました。斬新です。

お別れの言葉が体育館に響きます。

そして、卒業生・在校生での合唱。コロナ禍では歌えなかったこの歌が、耳を、目を、心をわしづかみにします。

保護者代表のあいさつ。涙腺崩壊です。

退場していく先には、まぶしすぎる世界が広がっています。本当におめでとう。

みんなで撮る集合写真も最後なんだね。

下校時、児童クラブで過ごした子たちとも撮影。

飛行機雲が棚引き、卒業生の門出と思いをソメイヨシノの蕾はどう見ているのでしょう。

【桜峰随想】~21字と23g~

卒業証書には『右の者は小学校の課程を修了したことを証する』という21字、2行の文章が書かれています。また、この重さは23gです。この文字数と重さをどう感じますか。少ないですか。軽いですか。…一見するとそう思うかもしれません。しかし、この卒業証書は6年間のかけがえのない日々の積み重ねがあった卒業生しか手にすることができません。特に保護者の皆様にとっては、義務教育で最も長い6年間であり、最も成長を感じる6年間だったことでしょう。上級生に手を引かれ、“学校に行けるのかな?”と玄関先で見えなくなるまで見送った日、“しっかり勉強しているのかな”“友だちと仲よくしているかな”と仕事先で考えたこと、「ただいま!」の声に安心した毎日。“早く大きくなって”と思いながら、“いつまでもこのままでいて”と感じた時…そして今では、父や母の身長に近付きそうになったり、追い越されたり。そんなすべてが詰まった21字と23g。おめでとう。そして、ありがとう。

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