バトンを渡す者・渡される者

2024年03月29日

桜峰幼稚園の玄関前には、プランターに植えられたビオラやリビングストンデイジーが並べられ、新たな門出を祝っております。ところで、明日KYTのサテスタ(9:25〜)で卒業式の様子が放送される予定です。

今日、鹿児島気象台から『開花宣言』が出されましたが、一足早い桜峰幼稚園のソメイヨシノは七部咲ほどです。来週は満開の写真をお届けできると思います。昨日は、桜峰小学校と桜峰幼稚園で来年度、赴任する方が『引継ぎ』に来られました。

 

【桜峰随想】~バトンを渡す者と渡される者~ 

昨年度も同じように書いたことを一年たった今、もう一度書かせていただきます。

〇 毎年、この時期に考えるのは “どうやってバトンを渡そう”とか、“どうやってバトンをもらおう”ということです。本当の陸上競技のリレーを考えると、前の走者の方が明らかにスピードがあります。次の走者は、初めは止まっていて徐々にスピードを上げます。仕事で言えば当然のことながら前任者の方がいろいろなことを知っており、後任者は未知の仕事を始めます。後任者に「何か質問がありますか?」に対して“何をどうするのか質問する項目も分からない”というのが本音かもしれません。ここで最も大切なのは『リレーゾーンの使い方』です。できるだけスピードを落とさずにしっかりと握った前任者のバトンは後任へ安心して渡されることになります。学校での仕事の引継ぎはそういった意味では、次の方へのリレーゾーンです。日本の短距離界が、4人の合計タイムでは到底勝つことができない諸外国のチームと互角に渡り合い、メダル争いができるのもリレーゾーンの引継ぎが世界一だからです。ただ,次走者(後任者)に伝えたいのは、決して無理はしないことです。いきなりのトップスピードは出なくても声援が背中を押します。そして、1年後は自分の走ってきた道を振り返り、“何とかやってきたな”と思う瞬間が必ず訪れるはずです。

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