新年、あけましておめでとうございます

2024年01月09日

 穏やか新年の幕開けです。鹿児島市の南部清掃工場の先の岸壁から、東の方に朝日を差し込んできました。輝きが届く前から、多くの方々が東の方に向いておられました。太陽の陽光を浴びながら、自然と手を合わせていました。おおいになる自然の中で活かされ、様々な四苦八苦も抱えながらも、生きている有り難さを感じることでもありました。すべての方々が同じ方向に向かい、手を合わせ、陽光に照らされているさまは、本当に有難いなあと感じるひとときでした。

 初日を拝み、初詣に詣でる風習がある中、ある方に神社やお寺に参って,「ああしてください。こうしてください。」とお願いするのは,神仏に請求書を送りつけているようなもので,自分の幸福だけを祈っていると,自分に都合のいいように,わがままし放題になりますよと忠告を受けたことがありました。「では,どのようなお願い事をすればいいのですか。」と,その方に尋ねたところ,今のこの状態を幸せと思って「ありがとうございます」と感謝するのが領収書の祈りだと教わりました。

伊勢神宮の内宮に行った時にも祈りの違いの説明を受けたことがありました。私たちは,多くの悩みや心配事を抱えていて,神仏に祈りたくなる時があります。その時には,請求書の祈りでは不平や不満が募ってくるようです。それよりも,「今が一番幸福だ。ありがたい。」という領収書の祈りになると心が穏やかになっていくようです。

 相田みつをさんの書に「観音様が見ている。仏さまが見ている。みんな見ている。ちゃんと見ている。」というメッセージからも、相通じる思いがしますし、日本で古来から言われている「お天道様が見ている。」ということにも繋がるようです。皆さん方は、どのようなお願いことをされたでしょうか。

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