【学校だより7月号】タブレット端末を活用した全学年・全学級の授業をまとめました

2023年07月10日

【学校だより7月号】

学校全体に浸透した「教育の情報化」

                        校長 谷口源太郎

 1学期も残り10日を切りました。学校では、1学期の学習のまとめと夏休みに向けての課題帳等の準備などを進めています。1学期を振り返って学校が取り組んだ行事やイベント、様々な教育活動の成果と課題などを現在プレゼン資料にまとめているところです。その資料を近日中に、保護者へメールでご案内する予定です。

 さて、1学期の取組の中で本校の子どもたちにとって最も大きな影響があったことを紹介したいと思います。それは何かというと、すべての学年、すべての学級でタブレット端末を活用した授業、補充指導、家庭学習が行える指導体制が整ったことです。1年生から6年生まですべての子どもたちが日常的にタブレット端末を活用した学びが行えるようになっています。

 これからの高度な情報化社会、デジタル化された社会をよりよく生きていくために必要な力を「情報活用能力」と言っていますが、学級間で格差なく取り組めるようになったということは「情報活用能力」をすべての子どもたちが身に付けるようになったことを意味しています。

 3年前のR3.4月にこのような学校の姿を目指して、教職員や保護者の皆様の御理解と御協力をいただきながら少しずつ前進してきました。主なものを紹介します。

【R3.9月】

 コロナ第5波を受けてタブレット端末の持ち帰りに伴う学校と家庭を結ぶオンライン授業の実施。100名を超える子どもたちと一斉に行うオンライン授業の試みは、県内初の取組で全国の教育雑誌「みんなの教育技術web版」でも取り上げられました。

【R4.7月】

 夏休み期間中の5,6年生一斉のタブレット端末の持ち帰り。紙のドリル課題はすべてデジタルドリルに変えて行うようにしました。タブレット端末を活用して家庭での調べ学習とデジタルドリル学習を行うようにしました。このことは7/19付け南日本新聞とNHKで報道されました。

【R5.6月】今学期になってタブレット端末を活用した全校一斉授業を実現しました。

 この取組の成果を2学期末までには「アナログとデジタルの学習指導の融合を目指した実践事例集(2023)」として発行する予定です。

 

すべての子どもたちが格差なくタブレットを活用した学習に取り組めるようになっている背景には、タブレット端末の未経験者や初心者の先生方が全体の25%超いる中で、職員研修や学び合い等を通じて活用事例の共有化を図り、先生方が自分の操作スキルを高めてタブレット端末を使えるようになったからこそ実現した賜物だと考えています。一部の先生が使っている学校はあっても、すべての先生方が日常的にタブレット端末を活用して授業や補充指導を行えるという学校は、公立小中学校ではごく稀だと思います。

 今回は、6月27日(火)鹿児島市教委計画学校訪問で行われた授業参観(全21学級、事例15本)をタブレット端末を位置づけた指導案、活用場面・板書写真、授業者のコメントを1セットにしてまとめましたので、是非その取組をご覧いただきたいと思います。今後とも学校は子どもたちのためによりよい教育活動が行えるように取り組んで参ります。

 

R5.7.11 教科領域等における授業実践事例(全15事例)

 

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