【学校だより】学校だより3月号(3年間のまとめ)最終号を配信します。

2024年03月19日

【学校だより3月号】※最終号

3年間の学校経営・運営を振り返って

校 長 谷口源太郎

今年度も残すところ10日ほどになりました。私は3月末をもって役職定年になるため今月の学校だよりが最終号となります。保護者・地域の方々には日頃から本校の教育活動に深い御理解と御協力をいただき感謝申し上げます。校長室の黒板に貼ってある学校経営の掲示物を眺めながらこの3年間の学校経営・運営について振り返っています。次の3点について振り返りたいと思います。

 

①学校HPでの記事の投稿件数がこの3年間で1,000件を超えました。

 内訳R3年度:231件、R4年度:407件、R5年度:403件、計1,041件

 この3年間はコロナ禍の3年間でした。感染症に始まって感染症に終わる3年だったように思います。そのような中で「開かれた学校」づくりを目指してきました。学校の様子を可能な限りお伝えしたい。新型コロナ感染症が流行して授業参観や学級PTAなど中止せざる負えない状況も多数ありましたが、保護者や地域にできる限り情報を発信していきたいと考え、取り組んで参りました。学校では校内外を問わず星峯西小学校の子どもたちのがんばりや日常の教育活動を学校HPで紹介するとともに,その取組の掲示等を行ってお伝えしてきました。校長室前から職員室前の廊下壁に掲示してある掲示物を見ると改めてその全容が分かります。保護者の方々から「いつもきめ細やかな情報発信をしていただきありがたい」という声を多数いただきました。「学校と家庭、地域を結ぶデジタル通信システム」を有効に活用したことで情報発信が可能となり、「開かれた学校」づくりに繋がりました。

 

②県内外から注目!「教育の情報化」がこの3年間で進みました。

 タブレット端末を活用した授業実践をいつでも、どの学級でも見せられる学校といえば星峯西小学校と言われるほど本校では「教育の情報化」を進めることができました。

 文部科学省や県教育委員会からの学校訪問を始めとして、県外教育委員会の視察訪問、研究校からの視察、短期大学からの学生の授業参観の受入などを積極的に行ってきました。県や全国の研究会等でも実践発表を行ったり、マスコミや教育雑誌等からも取材を多数受けたりしました。

 本校の先生方は、この3年間に渡り「アナログとデジタルの学習指導の融合を目指した研究」に取り組んできました。県内で初めてタブレット端末を家庭に持ち帰えらせて、100人規模のオンライン授業を行ったのは本校でした。実践研究の成果を「実践記録集(2021・2022)」「実践事例集Ⅱ(2023)」という2冊の研究冊子にまとめて発行しました。市内127校の小中学校にも1冊ずつ配布しました。先生たちが本校の子どもたちのために「わかる・できる・考える」喜びや楽しさを味わえる授業づくりに真剣に取り組み,授業以外の補充指導や家庭学習などの課題の与え方やデジタルドリルとの組み合わせを工夫したりして全教員一丸となってチームとして組織的に取り組んだことが、「確かな学力」の育成につながったと考えています。

 

③3年間に渡る「家庭教育力アップ共通実践事項」の取組が子どもによい影響を及ぼしました。

 学力面や生活面で様々な成果が見られました。

 ○県内すべての小学6年生が受ける「全国学力・学習状況調査」では、3年連続で、全国平均を超える結果(R3年度+4p, R4年度+3.7p,R5年度+2.1p)でした。

 ○本校の5年生が受検する「鹿児島学習定着度調査」では2年連続で県平均を超える結果(R3年度+1.4p,R4年度+1.3p,R5年度-0.6p)が出ました。

 ○2,4,6年生が毎年4月に受検する「全国標準学力検査(NRT)」では、9年連続で全国平均を上回りました。

 これには理由があります。子どもたちが授業を真剣に受けていることは勿論ですが,自作の「生活ノート(漢字・日記・宅習)R3年度4月導入」を活用しながら1日の家庭学習の目安時間を設定して,その継続した取組が基礎学力の定着につながっています。R4年度からはタブレット端末も有効に活用した授業実践にも積極的に取り組んできました。

 子ども自身が自覚して真剣に取り組んだこともありますが,その背景には,保護者が時間になったらテレビやゲームを消して集中して勉強ができる環境を作ったこと(ノーメディアタイム、早寝早起き朝ごはん運動:R3年度7月導入),見届けのサインや声かけを確実にしていただいたことも影響いていると考えています。子どもたちの基本的な生活習慣や生活リズムが改善すれば、学力面だけでなく様々な面で良い方向に改善されていきます。そのことを実証できたと考えています。この取組は、R5,12月の家庭教育充実研修会で発表しました。

 このようにR3年度4月からスタートした「学校・家庭・地域が連携・協働し,『生きる力』を育む星峯西小学校プラン」によって,子どもたちが変わり、学校全体が変わったと感じています。教師が変わり,保護者が変わり,地域が変わり,三者が連携・協働しながら子供たちのために力を合わせて粘り強く関わったからこそ,この成果があると思います。「大人が変われば,子どもが変わる」正にその言葉のとおりです。可能性を秘めた子どもたちの能力を十分に伸ばすためには、私たち大人が今後とも連携・協働して取り組んでいかなければなりません。

 3月・4月は卒業・入学式の季節です。卒業していく子ども,新たに入学してくる子ども,それに伴って保護者も先生方も入れ替わっていきます。子どもや保護者・先生方が替わっても現在の星峯西小学校のすばらしい姿を維持継続していきながら,新たな一歩を,新たな歴史を築いていきたいものです。

 

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